
香川県内書道界をリードしてきた3人の作品を紹介する「県文化功労者展 極める」=香川県高松市玉藻町、香川県立ミュージアム
県内書道界をリードする小森秀雲さん(高松市)、大西きくゑさん(丸亀市)と、昨年8月に亡くなった光宗道子さん(綾川町)の業績を紹介する特別展「県文化功労者展 極める」が27日、香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで始まった。鍛錬を積み重ねた3人の作品がまとまって公開されるのは初めて。来場者は墨色豊かな作品を、一つ一つかみしめるように味わっていた。2月12日まで。
3人は長年にわたって、県展や四国書道展などで審査員を務めるほか、中央で活躍し、後進の育成にも尽力。それぞれ県文化功労者に選ばれている。今回は同ミュージアムの所蔵品を中心に、漢字や前衛、かな、近代詩文の作品計32点が並べられた。
小森さんは1972年に全国展で賞を射止めた思い入れのある前衛作品「山」のほか、野口英世の母の手紙を題材にした近代詩文の作品などを出品。大西さんは西行法師の「山家集」から題を得て、日展で初めて特選を受賞した「月影」など、びょうぶやパネルを中心に紹介している。
特別展準備中に亡くなった光宗さんの作品は、生前に力を入れて取り組んだカラフルでモダンなデザインのびょうぶものがメーン。会派が異なるため、普段一堂に会することがないだけに、初日から大勢の来場者が詰め掛け、三者三様の書に見入っていた。
小森さんは「教え子たちにも見せたことのないような古い作品が日の目を見ることになり、貴重な機会になった」と話し、大西さんは「展覧会前に光宗さんが亡くなったのは寂しいが、ぜいたくな展示になった」と開催を喜んでいる。