
赤松を使って剪定や針金掛けを披露した平松浩二さん=香川県高松市、サンポートホール高松大ホール

瀬戸内海をイメージした寄せ植えを披露した松田三男さん=香川県高松市、サンポートホール高松第1小ホール
アジア太平洋盆栽水石高松大会(ASPAC)3日目の20日、香川県高松市のサンポートホール高松では、地元の若手盆栽作家平松浩二さん(43)=同市国分寺町=、松田三男さん(39)=同市鬼無町=が剪定(せんてい)や針金掛け、寄せ植えの技を披露するデモンストレーションに登場した。高松の盆栽界を代表して「世界の舞台」に立った二人は、若々しくも鍛錬された技を国内外から訪れた愛好家らに伝授し、惜しみない拍手を浴びた。
平松さんは、大会名誉実行委員長で世界盆栽友好連盟名誉会長の故岩崎大蔵さんが所蔵していた赤松を使って実演。赤松は植木として育てられていたものを生前の岩崎さんが盆栽に仕立てようとしていた思い入れの木。平松さんが伸び切った枝を切ったり、針金を掛け枝ぶりを整え、美しい盆栽に仕立て上げていた。
一方の松田さんは、黒松を使い、瀬戸内海の景色をイメージした寄せ植えを披露。大小のバランスを考えながら石などに黒松を植え付け、古里の海を巧みに表現。固唾(かたず)をのんで見守っていた愛好家からは、剪定の時期や道具の使い方などの質問が相次ぎ、盆栽づくりへの関心の高さもうかがわれた。
平松さんは「ショーとして腕が足りないと感じていたが、盆栽作家として世界で人気の方々と名前を連ねることができて光栄」と感慨深げ。松田さんは「今回の大会を機に海外のイベントにも呼んでもらい、香川の盆栽を広くアピールできれば」と期待を込めた。
この日は、日本小品盆栽組合常任理事の佐々木雅弘さん(43)、長野県須坂市の井浦貴史さん(34)、岩手県山田町出身の大町功さん(38)の実演もあり、盆栽づくりの奥深さを終日、紹介した。