高松市が44のコミュニティ協議会ごとに作成を進めている「災害時要援護者台帳」の作業が遅れている。昨年度末までに全域で完成させて地域で情報を共有し、有事の際に備える計画だったが、登録を希望する約1万6000人のうち、約2300人分がまだ市に提出されていない。市健康福祉総務課では、完成している地区から順次、台帳の配布を始めており、「まだ提出がない地区には早急な対応を依頼し、本格的な台風シーズンの前に全地区で配布を終えたい」としている。
要援護者台帳は、大規模災害時に救助などの支援が必要な高齢者や障害者ら「要援護者」と、避難時にサポートする「避難支援者」をリストにまとめたもの。2004年に相次いだ台風災害を受けて国が作成を指示した。高松市では同年の台風で、独り暮らしの高齢者が床上浸水した自宅で死亡した事例もある。
市では44地区のコミュニティ協議会ごとに作成することとし、1人につき2人の支援者を明記した「個票」の提出を協議会に要請。本人が支援者を選定できなかった1万人分は、同協議会が選定作業を行っている。現在までに39地区の約1万3700人分が集まっており、遅れている5地区の約2300人分は急ぐよう通達した。
台帳はコミュニティ協議会や連合自治会など地域の支援組織に提供し、災害時の迅速な支援に役立てる。市では連休明けから、完成している地区への配布を開始した。ただ、市に提出済みの約1万3700人分でも支援者が未定のままのものが1割強あり、市では支援者の確保を急ぎ、決まったら随時差し替える。