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危機の大衆歌謡

2015/11/16

心を伝える歌を

 日本の歌、とりわけ大衆歌謡がだめになりかけている。次の時代に引き継がれて行くような名曲が生まれない。そのことに多くの音楽関係者はいらだちを覚えている。スター歌手でも新曲が売れず、過去のヒット曲でかろうじてその地位を維持している状態だ。CDの売り上げもじり貧で、過去に数百万枚もレコードが売れた時代があることが信じられないほどだ。

 この状況をなんとか脱することはできないものか。このコラムで書いたことがあるが、できれば国民運動のようなうねりにつなげたいという思いで一般社団法人「心を伝える歌の木を植えよう会」を立ち上げた。心が伝わる歌を生み出したい、そういう歌手や作詞家作曲家を世に送り出したいと考えて、まず来年秋頃に「全日本心の歌謡選手権大会」を開催するという目標を掲げ、懸命に準備を進めている。「歌謡」と「通う」をかけたネーミングは作家五木寛之さんが考えた。

 この大会はたくさんある他の歌の大会やカラオケ大会と違って、すでにある歌を歌うのではなく、われわれが用意した課題曲の中から選んで歌ってもらうというやり方だ。課題曲はたくさんの作詞家作曲家がいま作成中で、おそらく10数曲になるだろう。

 われわれが一番大事に考えている課題曲は、亡くなった星野哲郎さんの遺(のこ)した詩に歌手の美樹克彦さんが曲をつけた「花一花(はないちげ)」という曲だ。「死ぬまでに一度だけしか咲けない花は、あなただけしか愛せない、あなただけしか咲かせない」という叙情詩である。だれに歌ってもらうのがいいかと考えて、やっと大物女性アーティストに決まった。

 最近の歌手の歌を聴いていると、声の良さと技術だけで歌っているように思う。それだけでは心は伝わらない。歌に歌う人の人生が織り込まれて初めて心の伝わる歌になる。だから、歌は基本的にはライブで聴くべきものだと思う。この活動を始めてから、プロ、アマを問わずたくさんの人の歌を聴いてきたが、年齢に関係なく、伝わる歌を歌う人は各地にたくさんいる。

 世の中に歌のうまい人はたくさんいる。とくにカラオケの得意な人は、その曲を歌っている歌手の歌い方を真似(まね)て歌っているケースが多い。われわれの大会は、デモ歌唱のメロディーは公開するが、基本的には自分でその曲をどう歌うかを考えてもらうのが狙いだ。そうすることによって、ほんとうの歌唱力が試されるのである。

 一般社団法人の認可が下りて、課題曲が出来上がり始めたころから、さまざまな問題が少しずつ片づき、協賛企業との話し合いや、テレビ、ラジオ、インターネットなどのメディアとの交渉なども動き出した。ただ一番の問題は「お金」である。まったくの無一文からスタートし、いまは数人の理事が私を含めていくらか私財を貸し付ける形にして運営している。絵に描いたような「とらぬ狸(たぬき)の皮算用」である。

 課題曲を集めたCDで歌を練習してもらい、自分の歌をCDなどに録音して事務局へ送ってもらう。それをわれわれがすべて聴いて200曲ほどに絞り込む。これが第1次審査。その200人ほどが全国各地で行われる予選会で生バンドで歌ってもらう。ここまでが第2次審査。そこから20組ほどがテレビ放送する全国大会に出場する。プロ、アマ問わずで年齢制限もない。全国大会で上位入賞者は希望すれば歌手デビューを後押しする。このような計画だが、果たしてどれだけの人が応募してくれるだろうか。歌が好きでしょっちゅう歌っている人は数百万人いるといわれている。だから「1万人」という期待もできるし、逆に「千人未満」という悲観論にもつながって行く。この大会のアイディアを聞いて多くの人から「無理じゃないか」と首を傾(かし)げられた。しかしながら、そういいながらもいろいろな形で参画してくれる人も増えて来た。この大会から、中高年世代の歌手や作詞家、作曲家を世に出したいといま懸命にがんばっている。どうか応援してください。(一般社団法人心を伝える歌の木を植えよう会事務局=100 0011 東京都千代田区内幸町2・2・1の806 田勢康弘事務所気付)

 (政治ジャーナリスト、四国新聞特別コラムニスト)

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