天気予報を見る
 
新聞購読申込
連載TOP > 連載 > 瀬戸内物語 北川フラム > 記事詳細

連載

 
 
 

瀬戸内物語 北川フラム

(79)第4回瀬戸芸へ ここで行う意味より濃く

2017/08/26

前回「瀬戸内『食』のフラム塾」の現地研修の様子。多くの塾生が島や芸術祭の取り組みを学んだ=2015年10月、土庄町豊島

前回「瀬戸内『食』のフラム塾」の現地研修の様子。多くの塾生が島や芸術祭の取り組みを学んだ=2015年10月、土庄町豊島

 2019年に開催される次回第4回の瀬戸内国際芸術祭の基本計画がまとまり、実行委員会総会で承認されました。今までも1回ごとに地域の課題・目標に焦点を当ててやってきましたが、今回は前回の成果を引き継ぎながらも、今一歩、深く展開しようとしていることがあり、それについて説明をさせていただくことにします。

 香川・瀬戸内ならではの芸術祭とはどういったものでしょう。

 日常の暮らしの涯(はて)、或(ある)いは切れ目にあるハレの日、欲求の爆発が祭りだとしたら、その祭りに参加した外部の人にとっては、それは地域の特徴が知れ、地域の人と交流できるものでありたいと思うでしょう。瀬戸芸も4回目になって国際的な美術展として知られるようになり、それ故にこそ、その地域で行われる意味をより濃く表出していくことが可能になったのです。

 次回の重点的な取り組みの一つとして「みつける−瀬戸内に光る『モノ』『コト』『ヒト』の発掘と発信」というのがあります。

 “前回の芸術祭では、現代アートの展開に加え、香川県、瀬戸内が誇る文化に着目し、地域に根付く「盆栽」や「獅子舞」を現代的視点から捉え、それぞれひとつのプロジェクトとして昇華しました。今回、この地域文化への関わりをさらに独創性のある「モノ」や「コト」に広げ、地域の伝統文化の中で育まれてきた「ものづくり」を、特徴的な活動を行う「ヒト」の視点から掘り起こし、世界に向けて発信します”

 と基本計画にはあります。要は農業・漁業・鉱業などの第1次産業、加工品なり、特産品などの製品が含まれる第2次産業的なもの、場合によってはきわめて特異なおもてなしとしてのサービス産業などを、人を通して掘り起こし、発信し、それらを国際的な場で鍛えていこうというものです。それは、場合によっては島に限らない四国側を含めて取り上げていこうとするものです。観光のもとにあるのは地域の特性です。そのベースに深く関わろうということです。

 二つめの特色は同じく人、特に芸術祭を担っていく人材の育成についてです。

 前回は「瀬戸内『食』のフラム塾」を1年間やりました。100人を超える人たちと、青果・魚・オリーブについて詳しく知ったり、実際の食事処巡りなど、ワークショップを主体にしてなんとか芸術祭の期間中にほぼすべての島で地元料理が食べられるようになりました。

 今回はこの食をより強くするほかに、製作に関われる人、民泊をやったり運営する人、施設の展開・運営をやれる人、イベント・ワークショップに長(た)けた人、広報が展開できる人などを養成していこうと「新・瀬戸内フラム塾」の開設の準備をし始めています。

 もともと土地には力があり、人々の営為はその土地の力を活かし、土地と親しみながら生活文化を築いてきたものです。それ故、現在の情報化・効率化社会のなかでは外縁にある地域の方が潜在的な可能性を持っているのですが、それを展開し、活かしていくのは人で、その人が力をひっぱり出していきたいというのが狙いです。

 瀬戸芸は多くの人の来圏を得て、地域の活動がより元気になっただけではなく、多くの期待があると知るようになってきました。第4回目はそのような基盤づくりをやりながら、より楽しいお祭りを目指していこうと思っているのです。

(アートディレクター)

前に戻る
47CLUB(よんななクラブ)

47CLUB
全国の良質な品々を厳選してお届け

盆栽

盆栽
産地香川から盆栽文化をお届け

オンラインショップ情報

ショップ情報
オススメの買い物サイトをご紹介

讃岐囲碁サロン

讃岐囲碁サロン
ネットで世界の囲碁ファンと対局!

みみより新聞

みみより新聞
視覚障害者向けニュースサイト

住宅展示場情報

住宅展示場
家造りに関する情報盛りだくさん

生活情報紙・オアシス

オアシス
暮らしの身近な情報満載

健康新聞

健康新聞
元気な暮らしに役立つ情報を紹介

ちょこっと広告・パネット

パネット
四国新聞を伝言板として使おう!

求人情報紙・ジョブ

ジョブ
週刊発行!チラシタイプの求人情報

おりーぶ通信

おりーぶ通信
女性通信員のページ

   
▲このページのトップに戻る
購読のお申込みは0120-084-459

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.