天気予報を見る
 
新聞購読申込
連載TOP > 連載 > 瀬戸内物語 北川フラム > 記事詳細

連載

 
 
 

瀬戸内物語 北川フラム

(19)二つのワークショップ 楽しみ感じる風と土

2012/07/28

全国知事会議のプレイベントとして直島で行われた「土のワークショップ」。浜田知事らが思い思いの土鈴作りを子どもたちと楽しんだ

全国知事会議のプレイベントとして直島で行われた「土のワークショップ」。浜田知事らが思い思いの土鈴作りを子どもたちと楽しんだ

平家の赤旗にはエビが、源氏の白旗にはタコがデザイン

平家の赤旗にはエビが、源氏の白旗にはタコがデザイン

 高松と東京での瀬戸内国際芸術祭の企画発表会にはさまって、二つのワークショップが開かれました。ワークショプというと何のことか分からないですが、要は遊びながら学ぶ勉強会・研究会のようなものです。

 一つは7月5日に高松工芸高校で開かれた、デザイン科3年生のための原研哉さんのデザイン講義。原さんは岡山出身のグラフィックデザイナーで、その明快で格調高い、白のデザインは世界的に注目されていて、瀬戸内国際芸術祭の伝達(コミュニケーション)全体のディレクター(監督)をお願いしています。写真家の上田義彦さんを起用した女木島が中央にある青く美しい瀬戸内海のポスターはすごい人気でしたし、今もいろいろなところに喜んで貼ってありますね。

 来年の芸術祭は風をはらんだ旗がテーマで、少しずつ出回り始めたので「オオッ」と思われた方もいるでしょう。海と旗は相性がよく、旗艦という言い方もあるし、大漁旗もあるし、手旗信号もあります。「風にはためく」という言葉もあるほど、海を渡る風は私たち人間を元気にさせるものです。

 さて、今年11月4日に芸術祭のプレイベントとして行われる「現代源平屋島合戦絵巻」もテーマは旗で、平家の赤旗、源氏の白旗は文字通り紅白で、紅白といえば源平といわれるほどの印象を現代にまで伝えています。5千本を超える旗の基本デザインを原さんがするのですが、高松工芸高校がこれにたくさんの美しくデザインされた旗を提供するために、そのワークショップが開かれたのです。ちなみに平家の赤旗にはエビが、源氏の白旗にはタコが施されます。乞うご期待。

 当日、原さんは日本の伝統的なデザインから説き起こし、名人による講義に学生たちは目を輝かせて聞いていました。そして学生の作品への講評。芸術祭では見て、感じる作品の展示だけではなく、将来を見据えたこのような活動も行っています。やがてミロやピカソになる子どもたち、青年たちに期待したいと思うのです。

 もう一つは、高松で開かれた全国知事会議に先立って、7月18日に直島で行われたプレイベント「土のワークショップ」です。会議の前日、直島の地中美術館や家プロジェクトを見に来られる全国の知事さんたちに、直島小学校の3・4年生と一緒に土を使って遊んでもらおうというわけです。浜田知事の英断でした。指導は東かがわ市の陶芸家、貴志勉さんと、私がやりました。知事さんが美術館を見られている間、子どもたちは香川名産の鬼瓦に使う土を使って「直島」のジオラマを作りました。4グループに分かれて直島の地形を思い浮かべて作るのです。それが何とかできたころ、知事さんたちも加わって、私の話…。

 日本は雨が多く、水が豊かで、急流も多く、水は岩を砕き土にしてしまう。微生物の力もバカにならず、これも岩を土に変えてしまう。この豊かな土に親しみ、土を知ることで多くの美術品、埴輪(はにわ)や土器が作られ、その知識が田んぼや畑づくりに生かされたことをお話ししました。また県内や島々20カ所で採取した土をお見せすると、これらの色がみんな違うことに驚かれていました。それから鬼瓦の土を使って、土鈴の造形を知事さんも子どもたちも熱心に始めました。土いじりは皆大好きですね。浜田知事はネコ、他の知事さんはそれぞれの県を代表する果物、洋梨や水ナスを作りました。皆さん、思いの外に上手で、楽しんでおられました。これは焼いて、お送りする予定です。

 芸術祭は、私たちがどこから来て、どんなふうに生きてきたかを知ることを目的にしています。そしていろいろな人とつながれたらいいと思っています。その意味では素晴らしい一日になりました。

(アートディレクター)

前に戻る
47CLUB(よんななクラブ)

47CLUB
全国の良質な品々を厳選してお届け

盆栽

盆栽
産地香川から盆栽文化をお届け

オンラインショップ情報

ショップ情報
オススメの買い物サイトをご紹介

讃岐囲碁サロン

讃岐囲碁サロン
ネットで世界の囲碁ファンと対局!

みみより新聞

みみより新聞
視覚障害者向けニュースサイト

住宅展示場情報

住宅展示場
家造りに関する情報盛りだくさん

健康新聞

健康新聞
元気な暮らしに役立つ情報を紹介

ちょこっと広告・パネット

パネット
四国新聞を伝言板として使おう!

求人情報紙・ジョブ

ジョブ
週刊発行!チラシタイプの求人情報

おりーぶ通信

おりーぶ通信
女性通信員のページ

▲このページのトップに戻る
購読のお申込みは0120-084-459

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.