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瀬戸内物語 北川フラム

(15)屋島でお祭りだ! 歴史の舞台生かしたい

2012/03/31

作品公募者のために行われた現地見学会。島の歴史や文化を肌で感じる機会になった=丸亀市本島の笠島地区

作品公募者のために行われた現地見学会。島の歴史や文化を肌で感じる機会になった=丸亀市本島の笠島地区

 今月24日は第2回目の作品公募者のための島巡り現地見学会の初日でした、が、、。

  この日、海に強風が吹き、JRは瀬戸大橋を渡れずに運休、フェリー以外の高速艇などはストップし、全国各地からの参加者は大変、島に渡るこえび隊も大変、朝から船・バス・食事などの手配でてんやわんや、1年に何度かある大荒れの日でした。結局、女木島・男木島行きはやめ、豊島見学だけになりました。

 高松から小豆島を経由してのフェリー乗り継ぎです。しかし、45人の参加予定者のうちキャンセルは2人だけで、みな高松に集合。海を渡るとはかくの如(ごと)し、参加者は初めから自然と付き合っていくことの洗礼を受けたのです。

 屋島の合戦に向けて源氏軍が摂津を出発したのも、こんな大荒れの日だったのでしょうか。東国出身の武士たちは海に慣れておらず、大波に怖(おそ)れをなして、義経に従った者は200隻のうち、わずか5隻、百十数騎だったといいます。この日の朝の沖に泡立つ白波も午後には凪(な)いで、それは那須与一が扇の的を射抜いた話を思い出させました。

 私たちは瀬戸内海、それを囲む地域の生活民俗から多くを学び、あるいは屋島のような故地の歴史を知り、そこから知恵を得たいと思っています。瀬戸内国際芸術祭は「お年寄りの元気、爺(じい)さま、婆(ばあ)さまの笑顔を見たい」とのモットーで動いていますが、それは、硬く言えば、先人の自然と付き合うための知恵、周りの人と付き合うための知恵を知っていこうということであり、そしてそれを楽しく、ということでもあるのです。

 屋島。僕が幼いころ、週刊誌のクロスワードパズルをやっていて、「屋島に□る」という問題がありました。結果から言えば、ほとんどの人が□の中に「渡」ると埋めたのですが、正解は「登」るだったのです。なるほど、これは地元でないと分からないことですね。これは大切な経験になりました。

 来年の瀬戸内国際芸術祭では、源平の戦いを現代に生かせたら、と思っています。大河ドラマが「平清盛」である今年もチャンスです。大西高松市長も熱心ですし、屋島会議も屋島が脚光を浴びるべく答申を出しています。紅白の流れ旗や、音楽、ファッション、パフォーマンスに当代の名手たちがディレクターになって、多くの市民が参加し準備して、現代版のお祭りができたら素晴らしいのではないでしょうか。

 屋島は檀ノ浦あたりを舞台にしたら、現代版の源平屋島の戦いが楽しいフェスティバルになりそうな気がします。思い思いの仮装をした学校の吹奏楽団や地元の消防団、幼稚園や小学校の子どもたち、ダンスサークルの仲間や老人会のお爺ちゃまお婆ちゃま、婦人会のお母さんたちが連なって、音を鳴らしたり、市民による手作りの旗を持って歩く。それぞれの衣装や演奏をチームごとに審査して、紅白合戦をしよう。海からは紅白の旗や大漁旗をたなびかせた船団がやって来る。楽しいオリジナルダンスを全員で踊ろう。ラストは那須与一、馬が走るのかな?

 これは見物する人にとっては楽しいピクニック、あるいは運動会、野外音楽会、ファッションショー、健康のためのダンス大会。市民挙げてのお祭りになる可能性を持っているし、世界的なフェスティバルになっていきそうです。

 少しずつ忘れられている屋島の魅力、歴史的な記憶が、このお祭りによって元気に再生することができればよいと思います。

 文化−芸術は過去と現代、他者と地元民、まさに彼岸と此岸(しがん)をつなげるものとして存在します。瀬戸内は美しい景観、生活の場とともに歴史的な舞台でありました。塩飽の水軍や大工、石丁場などもクローズアップできるようにしたいのです。

(アートディレクター)

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