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長谷川幸洋のニュース裏読み
平昌五輪へ代表団 北朝鮮の狙い「時間稼ぎ」
2018/02/25更新
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 熱戦が続く平昌五輪の裏側で、朝鮮半島情勢は一段と緊迫の度を強めている。パラリンピック閉幕後に予定される米韓合同軍事演習で、米国はそのまま実戦に突入する可能性もゼロとはいえない。

 北朝鮮は五輪に女子アイスホッケーをはじめ選手団と応援団、金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キムヨジョン)氏を含む代表団を派遣し、南北の融和ムードを演出した。ハイライトが与正氏が正恩氏の親書を携えて、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領に提案した平壌での南北首脳会談開催だった。

 これに文氏が「環境を整えて実現しよう」と前向きに応じたのはご承知の通りだ。大統領はその後、「少し性急な気がする」と述べたが、これを慎重姿勢の表明と受け止めるべきではない。

 そうではなく「性急だから時間をかけて検討しよう」というメッセージなのだ。それこそが、まさに北朝鮮の狙いにほかならない。

 そもそも、北朝鮮がこのタイミングで首脳会談を提案したのはなぜか。それは核とミサイル開発が完成間近になったからだ。あと少しの時間があれば完成するからこそ、首脳会談という最高の外交カードを切ってきた。

 首脳会談自体は開かれようが開かれまいが、北にとってはどうでもいい。核とミサイルさえ完成してしまえば、どちらにせよ形勢は一挙に自分が有利になる。会談に臨むのはそれからでも十分だ。「いまはとにかく時間を稼ぐ」。そういう計算である。

 文大統領がそんな北の思惑に気づかないはずはない。文氏は百も承知のうえで「時間をかけて検討しよう」と言っているのだから事実上、北の核・ミサイル開発に協力しているようなものだ。

 米国は文政権の親北容共路線に強い懸念を抱いていた。だからこそ、ペンス副大統領を訪韓させる一方、日本にも安倍晋三首相の訪韓を強く働きかけて、日米で文大統領の説得に全力を挙げた。

 だが、文政権が日米の圧力路線に完全に同調するかどうか、まったく不透明だ。

 安倍首相は文大統領との首脳会談で、観光客を含め約6万人にのぼる在韓邦人の安全確保・退避問題を取り上げ、韓国の協力を要請した。だが、政府高官によれば「韓国側は極めて慎重だった。なかなか難しい」という。

 この一事をみても、何がなんでも米国の軍事攻撃を回避したい文政権の強い意思がうかがえる。在韓邦人が残っていれば、米国が攻撃をためらう理由になるからだ。

 安倍首相は韓国から帰国後、米国のトランプ大統領と75分間にわたって電話で会談した。その後、米陸軍参謀総長の表敬訪問も受けた。日本の首相が米陸軍トップと会うのは異例である。それだけ北朝鮮情勢が緊迫していることを物語っている。

 トランプ大統領は先の一般教書演説で「北朝鮮は非常に近い将来、米国を脅かす可能性がある」と語った。コーツ米国家情報長官は2月13日、上院の公聴会で「米国は『決断を下す時』にさしかかっている」と証言した。

 これらの発言は米国民と北朝鮮に警告する狙いもあるだろう。だが、ずばり米国は軍事攻撃の意思を固めつつあるとみるべきではないか。時間切れが迫っているのだ。

 私は金正恩氏が核とミサイルを放棄しない限り、米国との軍事衝突は避けられないとみる。時期はパラリンピックが終わる3月18日以降、遅くとも夏までだ。

 (東京新聞・中日新聞論説委員、四国新聞特別コラムニスト)

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