天気予報を見る
 
新聞購読申込
連載TOP > 連載 > 長谷川幸洋のニュース裏読み > 記事詳細

連載

 
 
 
長谷川幸洋のニュース裏読み
激動続く2018年 経済好調、懸念は北朝鮮
2017/12/30更新
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 2017年は国の内外ともに激動の年だった。安倍晋三政権が「モリカケ問題」で野党やマスコミから強く批判されたにもかかわらず、先の総選挙で圧勝したのはなぜか。

 本質的な理由を言えば、日本を取り巻く環境がかつてなく厳しく、国民が政治の安定を望んだからである。世界を見て、日本の針路を考える。これが基本だ。そこで東アジア情勢から見ていこう。

 北朝鮮の核とミサイル問題は最終局面を迎えつつある。米国のトランプ大統領は9月の国連演説で北の核を容認しない姿勢を明確にした。一部には「北が米本土に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)を放棄すれば、核は容認するのではないか」という見方もあったが、一蹴した格好だ。

 中国やロシアの核を容認しているのに、なぜ北の核は容認できないか。金正恩(キムジョンウン)政権はテロを支援し、人権や国際ルールを無視している。そんな政権が核を手にしたら、反撃で自国民が犠牲になるのも恐れず、核のボタンに手をかける可能性があるからだ。

 加えて、北の核を容認すれば、日本や韓国の核武装論に火を付けてしまう。結果として、東アジアは一段と不安定になりかねない。核がテロリストに渡る懸念もある。だから絶対に容認できない。

 この根本を踏まえれば、北朝鮮が核とミサイル開発をあきらめない限り、トランプ政権は最終的に軍事攻撃の選択肢を排除しないだろう。

 国連は北朝鮮が新たな実験をした場合、原油の供給を追加削減する決議をした。中国も本気で制裁に乗り出さざるをえない。いずれにせよ、北朝鮮は来年、いよいよ「譲歩か戦闘か」を迫られる。

 ヤマ場は平昌五輪や米韓合同軍事演習が予定される1月から3月にかけて訪れる。日本としては国内の警戒強化はもちろん、韓国在留の邦人退避も現実的な課題になる。

 中国とは先の首脳会談で関係改善で一致した。日本は中国の「一帯一路構想」に協力する姿勢も見せているが、それと南シナ海や東シナ海の問題は別だ。中国は尖閣諸島に対する領土的野心を捨てていない。緊張は続く。

 国内に目をやれば、なんと言っても好調な景況が明るい材料だ。11月の完全失業率は2・7%の低水準になった。1人に対する求人件数を示す有効求人倍率は1・54倍だ。バブル期より前の高度経済成長期に遡(さかのぼ)る、実に43年10カ月ぶりの高水準である。

 北朝鮮情勢という不透明要因はあるが、この調子なら先の総選挙結果と相まって、来年9月の自民党総裁選は「安倍3選」で決まりだろう。

 永田町の焦点は、むしろ野党の側だ。3分裂した民進党は立憲民主党、希望の党と国会統一会派の結成を呼びかけているが、立憲は応じていない。民進からは蓮舫・元代表など離党者が続出している。旧民進の再合流は難しい。

 となると、野党は日本共産党を含めて大きく4分裂したままになる。これでは「政権交代可能な二大政党制」は当分、実現しそうにない。

 一部のマスコミ報道については「偏向報道」という批判が出た。野党勢力の弱体化が偏向を加速させた面もある。「野党に代わって政権を批判するのはマスコミの役割」と思い込んだのだとすれば、とんでもない思い違いである。

 政権批判だけにとらわれていては「自由で自立した言論」にはなりえない。言論、報道の重さをかみしめるべきだ。野党とともに、マスコミも正念場を迎える。

(東京新聞・中日新聞論説委員、四国新聞特別コラムニスト)

twitter @hasegawa24https://twitter.com/hasegawa24

47CLUB(よんななクラブ)

47CLUB
全国の良質な品々を厳選してお届け

盆栽

盆栽
産地香川から盆栽文化をお届け

オンラインショップ情報

ショップ情報
オススメの買い物サイトをご紹介

讃岐囲碁サロン

讃岐囲碁サロン
ネットで世界の囲碁ファンと対局!

みみより新聞

みみより新聞
視覚障害者向けニュースサイト

住宅展示場情報

住宅展示場
家造りに関する情報盛りだくさん

健康新聞

健康新聞
元気な暮らしに役立つ情報を紹介

ちょこっと広告・パネット

パネット
四国新聞を伝言板として使おう!

求人情報紙・ジョブ

ジョブ
週刊発行!チラシタイプの求人情報

おりーぶ通信

おりーぶ通信
女性通信員のページ

▲このページのトップに戻る
購読のお申込みは0120-084-459

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.