天気予報を見る
 
新聞購読申込
連載TOP > 連載 > 長谷川幸洋のニュース裏読み > 記事詳細

連載

 
 
 
長谷川幸洋のニュース裏読み
野党の混乱よそに 緊張高まる北朝鮮情勢
2017/10/29更新
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 総選挙から1週間が過ぎても、野党陣営は大揺れだ。希望の党は小池百合子代表(東京都知事)が国政から距離を置く姿勢を見せたが、肝心の国政を仕切るトップが決まらない。民進党は前原誠司代表が辞任を表明した。

 野党はなぜダメなのか。この際、自分たちの根本を見直さないと、復活どころか転落一途をたどるだろう。

 私は野党が支持されない理由は三つあると思っている。

 まず「節操のなさ」だ。これは多数の前・元民進議員が希望に移った経緯が物語っている。彼らは憲法改正反対、安保法制反対を叫んでいたのに「踏み絵」を踏んで、一夜にして主張を変えた。

 それで当選したと思ったら「やっぱり反対だ」などと言い始めている。まさに言語道断、有権者を愚弄(ぐろう)しているとしか言いようがない。

 節操のなさは「政策のなさ」にもつながっている。たとえば金融緩和は雇用を改善するので、欧米ではリベラル左派が緩和を求める。だが日本の野党は「緩和は格差を拡大する」などと言う。

 外交・安全保障政策も同じだ。集団的自衛権が安全保障を強化するのは北大西洋条約機構(NATO)を見ても世界の常識だが、野党は「戦争に巻き込まれる」という。

 経済政策や安全保障問題について基本を勉強しないで、自分たちの思い込みとステレオタイプで主張する。物事を誠実に根本を突き詰めて考えようとしないのだ。だから平気で主張を変えてしまう。

 それなのに、彼らはなぜか「理屈っぽい」。集団的自衛権反対のような理屈を言い張ることにこだわって、中国と北朝鮮が日本を脅かしている現実を見ようとしない。激動する世界の現実より、頭で考えた理屈優先なのだ。

 この傾向は左に行けば行くほど顕著である。一番頑固で譲らないのは日本共産党だ。次が立憲民主党だろう。枝野幸男代表は早くも「数合わせはしない」と言って、孤高を保つ姿勢を強調している。

 日米安保条約廃棄と自衛隊解消を唱える共産を筆頭に、彼らが頑(かたく)なである限り野党共闘は成立せず、負け続けるに違いない。共産が安保廃棄棚上げを言っても政権をとれば、すぐ棚から下ろすくらい、国民は見抜いている。

 言い換えれば、自民党と公明党の連立政権を長続きさせている最大の理由は共産が意地を張っているからだ。国民が信頼する真の野党共闘を実現したいなら、共産は政策を抜本的に改め、名前も日本労働党に変えるくらいの勇断を見せたらどうか。

 さて、以上は所詮、野党の問題である。それより大事なのは北朝鮮危機だ。

 トランプ米大統領が11月5日に来日し、安倍晋三首相と会談する。大統領はその後、韓国、中国などを訪問する。このアジア歴訪は北朝鮮情勢をめぐる最大のヤマ場になる。

 大統領は安倍首相と腹合わせした後、中国の習近平国家主席に対して「どうするつもりか」迫るだろう。中国が北朝鮮問題を処理しないなら、米国が「実力で片付ける」と通告するのではないか。

 中国はこれに反対できない。本気で米国の実力行使を阻止しようとすれば、米中戦争になりかねず、中国にとって何の利益もないからだ。結局、中国は米国と歩調をそろえる可能性が高い。

 そうなれば、残る相手はロシアだ。ここから先は米中ロが「金正恩(キムジョンウン)除去」で合意できるかどうかが、最大の焦点である。

 (東京新聞・中日新聞論説委員、四国新聞特別コラムニスト)

twitter @hasegawa24https://twitter.com/hasegawa24

47CLUB(よんななクラブ)

47CLUB
全国の良質な品々を厳選してお届け

盆栽

盆栽
産地香川から盆栽文化をお届け

オンラインショップ情報

ショップ情報
オススメの買い物サイトをご紹介

讃岐囲碁サロン

讃岐囲碁サロン
ネットで世界の囲碁ファンと対局!

みみより新聞

みみより新聞
視覚障害者向けニュースサイト

住宅展示場情報

住宅展示場
家造りに関する情報盛りだくさん

健康新聞

健康新聞
元気な暮らしに役立つ情報を紹介

ちょこっと広告・パネット

パネット
四国新聞を伝言板として使おう!

求人情報紙・ジョブ

ジョブ
週刊発行!チラシタイプの求人情報

おりーぶ通信

おりーぶ通信
女性通信員のページ

▲このページのトップに戻る
購読のお申込みは0120-084-459

SHIKOKU NEWS 内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。 すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright (C) 1997- THE SHIKOKU SHIMBUN. All Rights Reserved.