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伝統ある小豆島の素麺を後世に伝えたい

小豆島手延素麺 協同組合代表理事 三木義忠さん

小豆島手延素麺 協同組合代表理事 三木義忠さん

2010/05/09

 醤油(しょうゆ)やつくだ煮、オリーブなどとともに小豆島を代表する地場産業の一つ、素麺(そうめん)。出荷のピークを迎える夏本番の需要期を前に、小豆島手延素麺協同組合の代表理事を務める三木義忠さん(61)に伝統を誇る小豆島素麺への思いや業界が抱える課題、今後の目標などを聞いた。

      ◇

  農閑期の副産業として奈良県の三輪地方から伝承された小豆島の素麺は、420年近い歴史がある。島は公害もなく雨が少ない、いい塩もとれる、ごま油がある―と環境がよく、いい形で素麺は産業として育ってきた。

  しかし、現在稼動しているのは123軒。ピーク時(1979年)は268軒だったので半分以下。出荷量も35万ケース(1ケース18キロ)だったが16万ケースと半減した。私が部長当時は102人だった青年部も29人と、後継者不足が今後の課題。大手流通に入りもっと生産量を増やさなければならない。

  素麺は、天候や湿度、温度に左右され、同じものはできない。それが面白い。毎日いいものを作りたい一心でやっている。先人たちが三輪産に追いつけ、追い越せと51年に始めた全箱検査もブランドを守るために必要。他産地では抜き打ち検査だが、島では4人の検査員が太さや色などを厳しく検査している。

  いい環境の中で作られた小豆島の素麺は天下一品。今後も「誠実」と「感謝」を肝に銘じ、歴史ある伝統産業を後世に伝え、手延べ素麺「島の光」をもっともっと発展させていきたい。夏からは瀬戸内国際芸術祭もあり、青年部がそうめん流しを計画している。大勢の人に来てもらえれば島の活性化にもつながると楽しみにしている。

プロフィル

みき・よしただ 1949年旧池田町生まれ。土庄高校卒業後、滋賀県で飲料メーカー営業として勤務、父の病気を機に25歳で帰郷し、3代目として家業を継いだ。2008年11月から小豆島手延素麺協同組合代表理事。

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