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生鮮食品で愚直に勝負、年商300億円と岡山進出が夢

新鮮市場きむら社長・木村宏雄さん

新鮮市場きむら社長・木村宏雄さん

2010/04/18

 生鮮食品を中心に扱い、「市場感覚」の買い物が楽しめる地場スーパー、新鮮市場きむら。ここ10年で売上高が10倍、3月末には高松市に太田本店をオープンするなど、個人消費が冷え込む中でも元気だ。社長の木村宏雄さん(62)に好調の秘密、今後の目標を聞いた。

       ◇

  人生に大きな影響を与えてくれたのは厳格な祖父。「とにかく1番になれ」と教えられた。だから、当時の夢は「一国一城のあるじ」。県外の大学に進学したのも、土木関係の会社に就職したのも祖父の助言だ。

  仕事は景気が良かったこともあり、おもしろかった。ただ、働く中で「今はしょせん歯車。1番になりたい」という気持ちが強くなった。そう思っていたころに結婚。妻の実家を手伝う中で小売業の魅力を知った。

  新鮮市場きむらは、ほかのスーパーとは比率がほぼ逆の生鮮食品7割、メーカーからの商材3割。大量発注できる商材では大手に勝てない。生き残るには加工に技術が必要な生鮮食品しかないと思ったからだ。

  商売する上で最も大切にしているのは人間関係。食材の扱い方が分からないとお客さんに説明できないと思い、調理師免許も取った。

  従業員を動かすのは「やりがい」と「給料」の両輪。だから、各店舗のチーフには食品の仕入れ、給与まで任せている。自分で仕入れた商材は、一生懸命売る。少しでも安く商品を提供することは、これからも変えてはいけない姿勢だ。

  今の夢は年商300億円と岡山県への進出。小売業はみんなの支えがないと生きていけない。自分の原点は市場。地元の漁師、市場が衰退すると地域が弱る。瀬戸内海の魚を食べてもらえるよう、できる限りの努力を続けたい。

プロフィル

きむら・ひろお 1947年生まれ。専修大経済学部卒業後、土木関係の企業に入社。35歳で退職し、妻の実家「木村商店」で食品小売業を経験。02年、社長に就任し、社名を「きむら」に変更。現在、県内8店舗で新鮮市場きむらを展開している。高松市出身。

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