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若者パワーを結集、一層盛り上げ

かねすえ社長・包末招さん

かねすえ社長・包末招さん

2009/08/16

 高松の甘党たちに愛され続ける和洋菓子店「かねすえ」(高松市扇町1丁目)。イチゴ大福を日本で初めて作ったとも言われ、鳴門金時100%の看板メニュー「唐芋きん」は高い人気を誇る。そんな“高松の銘菓”を生み出し続ける社長の包末招さんに衰え知らずの情熱の源や菓子開発のこつ、後進指導に懸ける思いなどを聞いた。

       ◇

  8人兄弟の長男として農家に生まれた。裕福ではなかったものの長男ということで甘やかされ、「台所に入るな」と育てられた。中学を卒業するころ、両親から農家に向かないと、住職になるよう言われたが、それが嫌だったことや商売人へのあこがれから、菓子の世界に飛び込んだ。

  厳しい修業時代を経て26歳で独立。妻とともに扇町で念願の店を開店したが、開店資金だけで精いっぱいで、自宅のカーテンを商品陳列用のテーブルクロスに代用したり、中古で買ったオーブンは壊れていたりで苦労が絶えなかった。そんな時に支えてくれたのが、不出来な商品を大量に買ってくれた近所の人たち。こうした支えで、10年ほどで何とか軌道に乗った。

  商品開発のこつは、寝ても覚めても一生懸命に考え抜くこと。すりつぶして四角に固めたイモを鉄板で焼き上げる唐芋きんは、丸亀町の店舗を改装する際に考えついた商品で、素材のよさを生かした菓子を目指すとともに、6面すべてを焼き上げる手間を実演で見せようと考えたことから生まれた。

  今は従業員ら後進の指導に力を入れている。今まで作ってきたお菓子が末永く愛され、そして何より従業員らが幸せになるためだ。今まで苦労を掛けた分、妻には自由にしてもらいたい。

  商品開発への探求心は変わらず、今年7月には和三盆を使った生キャラメルを新たに発売した。「一生懸命な姿にお客さんは集まる」が身上。自分はお客さんの笑顔が生きがいだし、菓子しか作れないから、死ぬまで菓子にかかわりたい。

プロフィル

かねすえ・もとむ 15歳で菓子職人を志し、1965年に「かねすえ」を開店。現在は扇町にある本店のほか、丸亀町、兵庫町にも店舗を構える。坂出市出身。70歳。

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