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人生設計の最終章。日独の交流の懸け橋に

非営利株式会社ビッグ・エス インターナショナル代表取締役・大坂靖彦さん

非営利株式会社ビッグ・エス インターナショナル代表取締役・大坂靖彦さん

2009/08/02

 今年4月、「ドイツの館」が高松市扇町2丁目に誕生した。開設したのは「非営利株式会社ビッグ・エス インターナショナル」(高松市)代表取締役の大坂靖彦さんだ。県内を中心に家電量販店「ケーズデンキ」を運営するビッグ・エス(同)のトップを退任し、人生設計の総仕上げのため日独に交流の懸け橋を築こうとしている。

       ◇

  子どものころ見た洋画の世界にあこがれたのが、ドイツとの縁が生まれたきっかけだ。海外に行きやすい大学に入ろうと、高校では入試が英語より易しいドイツ語を勉強した。大学時代は1年間、ドイツを中心にヨーロッパをヒッチハイク。人との出会いもありドイツにひかれ、就職はドイツに駐在できる松下電器産業を選択した。

  海外に行くためにはどうするかを考える中で、計画を立てる重要性が分かった。人生計画を構築し、実行することが、いままで私を支えてきた。

  社会人時代までに、それまでの人生計画の夢はいくらか体験した。次は古里の父親の電器屋に入り、人生設計を経営戦略に置き換えて、新たにビジネスに挑戦することにした。

  「脱皮、変身、成長」の信条を貫き、36年間で売上高339億円、430倍の家電店に成長した。いつも5年後のビジネスモデルを考え、一歩先を先読みし、変化してきた結果と思う。お客さまに喜んでもらうもっと良い切り口があるのではないかと、パートナーと結んだり別れたり、100円ショップや酒類販売など新規事業を始めたり、その都度お客さまが増えた。

  人生計画では2027年4月4日が命日だ。あと18年。これまで十分にやってきた。次は社会のため活動する準備もできた。

  非営利株式会社は、株式会社でありながら利益は追求せず、「ドイツの館」の事業運営などを通じて、日本とドイツの交流を促進していく。ドイツは私を磨き上げる砥石[といし]のようだった。恩返しをしたい。これから人生設計の最終章に入る。

 

プロフィル

おおさか・やすひこ 1968年上智大卒。松下電器産業(現パナソニック)に入社し、ハンブルク出向を経験。72年大坂屋(現ビッグ・エス)入社、88年から社長、09年会長を退任。大阪ハンブルク友好都市協会理事。65歳。

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