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讃岐の方言を音色で表現したい

津軽三味線奏者 筒井茂広さん

津軽三味線奏者 筒井茂広さん

2008/09/28

 伝統芸能へのあこがれから津軽三味線を手にするようになり、2年前からはソロ活動を行っている筒井茂広さん。週2日、青果店の店長を務めながら精力的に練習を重ねている。地元香川にこだわる理由や、三味線の魅力、今後の夢を聞いた。

  さぬき市志度出身。戦闘機のパイロットを目指して防衛大に進んだが、視力不足から2年で断念。その後、環境問題に興味を持ち、琉球大に入学して絶滅しつつあるサンゴの現場調査に取り組んだ。

 卒業後、高校を出てから遠ざかっていた香川への思いが募り帰郷。ふと津軽三味線に興味を持った。沖縄にいる時に伝統芸能に親しんでいたのがきっかけになった。

影響を受けたのは、津軽三味線の第一人者として知られる高橋竹山さん。何度聞いても飽きず、新たな感動を呼び起こす音色に、「すごい楽器だな。僕もこんな演奏がしてみたい」。プロを目指して一日6、7時間練習した。

 昨年1月、地方巡業で苦労を重ねた竹山さんの疑似体験をしようと四国八十八カ所歩き遍路の旅に出た。三味線を片手にひたすら歩き、野宿する生活はつらかったが、各地で温かい「お接待の心」に触れ、「自分ひとりで生きているんじゃない。いろいろな人に支えられているんだ」と周りへの感謝の気持ちが芽生えるようになった。延べ48日間の遍路旅で、人生観は大きく変わった。

 高松に民謡酒場を持つことが夢。津軽三味線は津軽地方の方言やなまりが音色に表れ、「方言の楽器」ともいわれる。僕も讃岐の方言を音色で表現したい。「讃岐三味線」の奏者として、高松から三味線文化を発信していく。

プロフィル

 つつい・しげひろ 1972年生まれ。琉球大卒。津軽三味線奏者としてイベントや宴席などで演奏活動をする一方、高松市片原町で青果店「けやき市場」も営業。昨年からは大川中学校(東かがわ市)で音楽の臨時講師も務めている。高松市在住。

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