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人の心を豊かにするうどんを作りたい

うどんの館大庄屋社長室長・山地英登さん

うどんの館大庄屋社長室長・山地英登さん

2008/09/14

 讃岐人のソウルフードが海を渡って高い評価を得た。国際的な食品品評会「モンドセレクション」で2年続けて最高金賞を受賞した半生うどん「幽玄premium(プレミアム)」は、「上質感のあるうどん」への飽くなき追求心から生まれた自信作だ。開発の経緯や讃岐うどんに対する思いを聞いた。

  東京での学生時代、食事の締めに出てきたのが稲庭うどん。香川に生まれ、讃岐うどんには自信を持っていたので悔しい思いもあった。「贈って贈られてうれしいうどん」を目指して、「安くておいしい」が信条の讃岐うどんに上質感がプラスできれば、と開発に取り組んだ。

 製造技術には自信があるが、素材にもこだわり、わずかしか取れない小麦の中心部分だけを使っている。苦労したのは小麦の配合。比率によって味や見た目が全く変わるので、正解にたどり着くまでに時間がかかった。社員全員で意見を出し合いながら何百回も試食して、誰もが「おいしい」と言ったとき、「これは行ける」と感じた。

 モンドセレクションが品質向上を目的とする賞と聞き、腕試しのつもりで参加した。讃岐うどんで初出品だったが、大庄屋のうどんがというより、讃岐うどん自体が世界に認められた証しになったことを喜んでいる。讃岐うどんの第一歩だと思う。

 受賞後は、「自信を持って讃岐うどんを贈れる」とか「こういううどんを待っていた」という声を聞いた。わが社の考え方は、上質で人の心を豊かにするうどんを作ること。今後もおなかを満たしながら充足感も与えられるうどんを作りたい。

 10月にはパリで開かれる食品見本市に出展する。パスタは全世界で食べられているが、讃岐うどんもそれに近づいて、日常的に当たり前に食べてもらえるようになればうれしい。世界で勝負するのが夢だ。

プロフィル

やまじ・ひでと 1978年生まれ。明治大経営学部卒。2002年うどんの館大庄屋に入り、社長室長として「幽玄プレミアム」の企画開発に携わる。

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