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国酒造りに携われて誇りに思う

西野金陵専務・西野信也さん

西野金陵専務・西野信也さん

2008/09/07

 酒類のニーズの多様化などで日本酒離れが進む中、業界の活性化や清酒文化の振興に力を注ぐ。県酒造組合の会長として長年共同開発に携わったオリジナル酒米「さぬきよいまい」で造る酒は好評だ。日本酒に対する思いや今後の戦略を聞いた。

  高校、大学時代はラグビー一本。将来のことはあまり考えていなかった。卒業後に入った会社でワインの勉強をした後、家業を継いだ。1789年創業という歴史の重みよりも、経営をどうするかを考えた。若かったのでいろいろと無鉄砲に提案したが、ベテランの役員がいたおかけでやっていけた。

 日本酒業界の売り上げは、入社して数年は上向きだったが、その後は微減で続いている。世界的にも「国酒」が減っているのだが、昔は日本酒かビールしかなかったのに、いろいろな酒が入ってきた。特にこの10年は焼酎ブームの影響だろう。

 さぬきよいまいは、20年近くかかってようやく出来上がった。手探りで苦労したが、特徴ある酸味を持つ酒が造れた。戦略としては、地元のコメで地元の人間が造っていることを大事にしたい。東京などに広めていくにも足元がしっかりしていなければ駄目だが、地元ではいい評価をもらえているので、これからも応援してほしい。

 今後は、昔ながらの王道である「日本酒らしい日本酒」に加えて、若い人にマッチする酒も考えなければならない。また、いろいろな飲み方をPRするなど、情報発信にも力を入れたい。夢は食文化を全国的にもう少し向上させること。酒に関しては、時季などに応じた楽しみ方を知ってもらえればと思う。

 日本酒は、神代の昔から日本人が誇りとして続いてきた民族酒。国酒造りに携われて誇りに思うし、責任感もある。それに負けないように頑張りたい。

プロフィル

にしの・しんや 1946年生まれ。慶応大商学部卒。三楽オーシャン(現メルシャン)を経て、76年に西野商店(現西野金陵)入社、91年から現職。92年に県酒造組合会長に就任。

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