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舞台は一人じゃない。みんなで奏でているのを感じる。

ピアニスト・松田華音さん

ピアニスト・松田華音さん

2012/08/19

 ロシアでピアノを学ぶ高松市出身の松田華音さん。6歳で日本を離れて10年、秋にはモスクワのグネーシン音楽学校の11年生になる。まだ笑顔が愛らしい16歳だが、多くのコンクールを制するなど世界を舞台に活躍する。夏休みで帰省中の彼女に、音楽に向き合う思いや将来のビジョンを聞いた。

  ロシアに行って最初の演奏を今も覚えている。周りのみんなが見守ってくれ、拍手までいただき、そこでピアノの面白さを知った。言葉が分からない時も友人が教えてくれた。私はいつもロシアの人に助けられ、守ってもらっている。だからその感謝を込めて演奏している。

  グネーシンでは大事な試験が2年に1度ずつあって、一定の点数を取らないと学校を辞めなくてはいけない。大変だけど、落ちないためには頑張るしかない。ただ、今はレッスンがとても楽しい。先生の助言を受けるとすぐに音が変わる。毎回それを実感できる喜びがある。

  6月に憧れのミハイル・プレトニョフさんが指揮するロシア・ナショナル管弦楽団と共演することができた。プレトニョフさんは舞台の裏で緊張する私を励ましてくれ、安心して本番を迎えることができた。オケと共演する魅力は、こうして皆さんに支えていただけること。

  8歳の時に初めて協奏曲のソリストの機会をいただき、その後もいろんな共演をした。そのたびに思うのが、舞台の上は一人じゃないということ。指揮者やオケの団員、来てくれた聴衆の方々。みんなで音楽を奏でているのを感じることができる。

  私はロシア語の「スパシーバ(ありがとう)」が大好き。公演では皆さんがスパシーバと言ってくださるが、私もスパシーバと思いながら弾いている。友人、先生、家族、お客さんへの感謝を胸に音楽を続けたいし、聴いた人が幸せになれるようなピアニストになりたい。

プロフィル

まつだ・かのん  7歳でエドワード・グリーグ国際ピアノ・コンクールでグランプリ。その後も数々のコンクールで優勝。9月にもモスクワでプレトニョフさんが指揮するオケとの共演を控える。

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