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彫刻はそこの環境でどう生きるかが大事

彫刻家・速水史朗さん

彫刻家・速水史朗さん

2008/08/17

 ほんわかとした形が見る人を和ませる。優しい造形の抽象彫刻で知られる速水史朗さん(多度津町)。今や300点ものモニュメントが国内外にあるが、そのいずれにも、穏やかな「讃岐の風土」が感じられる。創作のコンセプトや現在の香川の美術界への思いを、瀬戸内海の高見島に近いアトリエで聞いた。

  男の子は兵隊さんになるのが夢だった時代に、僕は絵描きになろうと思っていた。大学を出て理科の教師になったが、やっぱり絵が好きだった。美術教室に行くと美術の先生が粘土で女の子の顔を作っていて、「こんな世界があるんだ」と衝撃を受け、そこから彫刻を志した。

  日本の芸術家は東京やニューヨークに行きたがるが、僕はそうはしない。香川には僕を育ててくれるものがたくさんあり、近くに飯野山と高見島がある。このほっこりした形が僕の彫刻の原点。讃岐の風景を大切にして、讃岐発東京行き、讃岐発ニューヨーク行きを目指したい。

  彫刻はそこの環境の中でどう生きるかが大事だ。例えば洞爺湖の近くに置いた作品は、借景の羊蹄山や湖とどう融合させるかが重要だった。美術館での個展なら自分の形を全面に出して会場を乗っ取ればいい。彫刻家には二つの感覚が求められる。

  僕は物を作るのがうれしくて仕方がない。しかめっ面で仕事をする人がいるが、僕は粘土で遊ぶ子どもと一緒で、ストレスはない。この仕事場は卵を半分に切った形に設計されていて、母親の胎内にいるようになっている。何時間いても飽きない。

  最近の県展を見ていると、若い人にもっと元気を出してほしいと思う。かつては藤川勇造さんや新田藤太郎さんら香川の彫刻家が東京の美術界を牛耳っていた。そういう意味でも香川の人は自信を持ってほしい。ここにはいい素材がいっぱいある。よそに目を向けなくてもいい。

プロフィル

はやみ・しろう 1927年生まれ。徳島工業専門学校機械科(現徳島大工学部)卒。御影石と瓦焼きの表現を一貫し、国内外にモニュメントがある。

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