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絵筆で天地の間の理法究めたい

現代美術家・浜野年宏さん

現代美術家・浜野年宏さん

2010/10/30

  前衛と伝統、西洋と東洋…。そんな一貫したテーマを追究しつつ、常に変化を繰り返しながら多様な芸術世界を見せる浜野年宏さん(73)=高松市=。その60年に及ぶ画業を網羅した回顧展が、高松市美術館で開かれている。出展作に込めたコンセプトや創造を支える芸術観を、展示会場を歩きながら尋ねた。

 ◇

 入り口付近には1950〜70年代の習作を掲げた。先頭は15歳の頃、近所の神社にあった絵を題材に描いた作品。大学時代に始めたヒマワリの絵も何点か集めた。当時は同じヒマワリを10年間、描き続けようとしていて、黄色だった花が枯れ、やがて白骨のようになっていくのが分かる。

 展示室を進むと、白と黒の抽象画と瀬戸内海を表した具象画が並ぶ。私は抽象も具象も幹は同じだと考える。しっかりしたデッサンを極限までデフォルメすると、画面に「間」ができ、そこから抽象画が生まれる。芸術に抽象も具象もない。日本画と洋画も区別すべきではない。

  80年代に金の地に黒でシンプルな造形を表した屏風(びょうぶ)「風神」「雷神」をつくった。これは俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を現代美術として再現した作品。この約30年後に、隣に置いている屏風「紅白梅図」を制作したが、こちらは尾形光琳の「紅白梅図屏風」を再構成している。

  今回は完成に15年間をかけた総幅36メートルの大屏風「聖徳太子絵伝」が見どころになっている。最もこだわったのが最後の部分に瀬戸内海の夜明けの風景を描き込んだこと。何か香川の魅力を取り入れたいと思った。展覧会が終われば奈良の中宮寺に戻され、二度と見られなくなる。

  こうして展示してみて、私はまだまだ自分のスタイルを完成できていない、自分の世界が半分くらいしか出せていないと感じる。これから絵筆でもって、天地の間に秘められた理法を究めたい。もっと精神を磨き、目を透明にして、周りの教えをいただきながら美を求めていく。

プロフィル

はまの・としひろ 多摩美術大を卒業後、高松に帰郷。国内外に向けて作品を発信する一方、多くの門下生を育ててきた。ミラノ、パリなどで個展。県文化功労者、文部科学大臣地域文化功労者。

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