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豊かな食生活 提案できる商品を

四国厨房器製造代表取締役社長 片岡敦子さん

四国厨房器製造代表取締役社長 片岡敦子さん

2010/10/16

 学校給食や食品工場向けの業務用厨房(ちゅうぼう)器具を製造、販売する四国厨房器製造(高松市勅使町)。「食材の魅力を引き出し、豊かな食生活を提案できるような商品を開発していきたい」と語る代表取締役社長の片岡敦子さん(49)に、経営にかける思いを聞いた。

       ◇

 厨房関係の仕事をしていた祖父と、サラリーマンだった父が1957年に厨房機器を製造する会社を創業。幼いころから社員が笑顔で接してくれた経験から、「会社は楽しいところ」という思いが今でもある。

 91年に父に頼まれ家業を手伝うことに。経理などの業務を通じて祖父や両親の苦労を肌で感じ取り、会社の役に立ちたいという思いを強くした。

 2007年社長に就任。父の経営方針を受け継ぐとともに、会社の技術者である夫や現場の意見も反映し、社員全員が笑顔になれる会社づくりに取り組んでいる。ゆで釜などの製造をメーンに、すし用のエビ加工機や、水中に微細な泡を発生させて食材の汚れを落としやすくする洗浄装置などを開発。オーダーメード製品を数多く手掛けることで他社との差別化を図っている。

 最も力を入れているのが、7月に販売を始めた遠赤外線の電気式ヒーターを採用した麺用ゆで釜「おどり舞」。熱効率に優れ、従来のガス釜に比べてお湯の沸騰時間を約15分短縮。二酸化炭素が発生しないほか、排熱もほとんどないことから空調のコスト削減にもつながる。納入先の県内のうどん店では「ゆでムラもなく、つやとコシのある麺ができる」と好評で、全国展開を目指している。

 「一人で見る夢は夢でしかないが、みんなで見る夢は実現できる」が信条。社員全員が目標を共有し、不可能な仕事も可能にすれば利益は後からついてくる。ナンバーワンの企業よりもオンリーワンの企業を目指したい

プロフィル

たかおか・あつこ 1962年高松市天神前生まれ。坂出高音楽科卒業後、武蔵野音大に進学。帰郷後は銀行勤務を経て、91年四国厨房器製造に入社。2007年、父の後継として社長に就任。

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