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国産ヨット復活目指し 丁寧に造り続けたい

岡崎造船社長・岡崎英範さん

岡崎造船社長・岡崎英範さん

2011/06/05

 オーダーメードでヨットを製造する岡崎造船(土庄町大部)は創業81年。木造小型漁船の製造から出発し、現在ではFRP(強化プラスチック)製ヨットの国内トップメーカーとして、顧客のニーズに合った船造りを続けている。社長の岡崎英範さん(44)にヨット造りへの思いを聞いた。

       ◇

  子どものころから、そばに海とヨットがあり、ヨット造りは当たり前の光景だった。長男でもあり、進む方向は自然と決まった。3代目の父と同じ大学で船舶工学を学び、入社後にはオランダで設計の勉強をした。

  父は真面目できちょうめんな人。妥協せず図面を何度も書き直したり、材料の選定にもこだわっていた。その父が昨年9月に急逝し、何の引き継ぎも受けないまま、社長を継ぐことになった。戸惑いもあったが、父が常々言っていた「人の命を預かる仕事。いいかげんなことはするな」という思いを大事にしている。

  かつてヨットが流行したころに遊んだ世代の高齢化もあって、愛好家が増えにくい環境にある。「ヨットは敷居が高い」と言われるが、特に若い人に楽しんでもらいたい。関西地方では体験セーリングなどのイベントを開く業者もおり、香川でもゆくゆくはやっていきたい。

  ピーク時に国内に48社あったヨットの製造会社は、現在では4社に減った。輸入艇が主流になる中、国産艇が必要とされるように頑張っていく。「岡崎の船は丈夫で長持ちする」と評価してもらえるのも、奇をてらわず地道に造ってきたから。大量生産はできないが、付加価値の高い製品をお客さんと一緒に一つ一つ丁寧に造り続けたい。

プロフィル

おかざき・ひでのり 1966年、土庄町生まれ。土庄中、坂出一高を経て長崎総合科学大(旧長崎造船大)に進学。米国への語学留学の後、89年に岡崎造船入社。2010年11月に社長に就任した。

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