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学校巻き込み、地域防災の裾野を拡大

川西地区自主防災会長 岩崎正朔さん

川西地区自主防災会長 岩崎正朔さん

2011/04/24

 地域の防災力向上を目指し、先進的な活動を続ける▽丸亀市の川西地区自主防災会。かつて同地区は土器川の氾濫で大きな被害を受けた。地域防災のリーダーとして活躍する会長の岩崎正朔さん(67)に同地区での取り組みや東日本大震災から学ぶことなどを聞いた。

       ◇

  20歳の時、日本電信電話公社に就職したのが、防災を考えるきっかけとなった。勤務地は室戸電報電話局。そこで台風や大雨、川の氾濫などを体験、自然の猛威を目の当たりにし、防災の必要性を痛感した。

  川西地区は100年周期ぐらいで土器川が氾濫を繰り返した歴史があり、自主防災の素地があったと思う。自主防災活動は10年を迎えた。当初は地域で防災訓練を行っていたが、なかなか裾野が広がらない。そこで4年前から学校を巻き込んだ。子どもに教えることは重要で、防災の知識は子どもから家庭へと広がる。それを繰り返すことでまちづくりにもつながってきた。

  地元の小学校とは、炊き出しや防災マップづくり、トリアージ研修など、年間に6回訓練を実施。中学校や高校へも訓練の輪を広げている。また、地域では毎月、無線機を使った情報伝達訓練を実施しており、いざというときに情報を隅々まで流す態勢を整えている。

  東日本大震災でも、ある海際の町では1人しか犠牲者を出さなかった所がある。そこは徹底して避難訓練をやっていた地域で、避難路も自分たちでつくっていた。避難所で行う何百人分もの炊き出しは、平素の訓練や有事に備えた態勢づくりがなければできない。

  地域のリーダーが自主防災組織の重要性を認識し、自分ができなければ、地域の中で活動している若い人を見つけて、予算を付けて自主防災活動をやってもらう。全国各地で自主防災組織が育っていくことが、日本を強くするし、まちを元気にしていくことでもあると思う。

プロフィル

いわさき・せいさく 1944年、▽丸亀市川西町生まれ。高校卒業後、日本電信電話公社(現NTT)、NTTドコモ四国(現NTTドコモ)などに勤務し、現在はe―とぴあかがわ情報通信交流館名誉館長。10年前に川西地区自主防災会を設立。同会は2010年、防災功労者内閣総理大臣表彰を受けた。

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