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田んぼと食卓をつなげたい

米穀店「川西商店」 川西将司さん

米穀店「川西商店」 川西将司さん

2011/04/10

 親子3人で切り盛りする綾川町陶の米穀店「川西商店」は、ユニークな企画や販売方法を導入、米ファンの開拓に力を入れている。来年、創業70年を迎える老舗の挑戦。4代目店主を目指し修業する川西将司さん(38)に米屋の使命などを聞いた。

 2年前まで東京で半導体関連メーカーの営業をやっていたが、企業同士の営業は人間関係ができても最後はいかに安くできるか。寂しい思いがあった。また、東京は小さくても元気な商店がいくつもあり、何よりお客さんとの距離が近いことに魅力を感じた。こうしたことが実家に帰るきっかけになった。

 店に入り、農家さんが猛暑や渇水などを乗り越えて一生懸命、米を作ってくれていることをあらためて知った。品質の良しあしや、価格が安い高いという前に感謝して食べなくてはいけないと強く感じた。

 うちのような小さな商店は大型店と違い、こうした農家さんの苦労をお客さんに直接伝えることができる。何でも簡単に手に入る時代だからこそ、農家さんの手間や苦労を伝えなければいけない。また、すしならこの米が合うとか、水加減はこうしたらいいなど、作る料理や好みに応じてアドバイスもできるし、産地の特徴も伝えられる。米屋は、田んぼと食卓をつなげる重要な仕事と思っている。

 販売方法も工夫。特に人気が高まっているのは手土産用。全国の好きな米を選んでもらい、2、3合ずつ袋に入れ、表には渡す側の思いを筆で書き記している。仕事のお礼に持参したり、披露宴のお見送りで渡したりと使い方はさまざま。リピーターも増えている。お客さんと一緒に契約農家で田植えや収穫を手伝ったり、もちつきなどのイベントも続けている。

 本当に地元の仲間や地域の人々のおかげで楽しく仕事をしている。まだまだ修業の身だが、商売を通じて綾川町を、香川を元気にするお手伝いをしたい。

プロフィル

 かわにし・まさし 1973年、綾川町(旧綾南町)生まれ。大学卒業後、大阪、東京で半導体関連メーカーの営業マンを務め、2年前、両親が営む米穀店を継ぐために帰郷。営業で培った軽快なトークとアイデア満載の販売方法で米の魅力を発信する。

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