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なせばなるの精神で食の安心・安全追求

ヤマヒサ代表取締役・植松勝太郎さん

ヤマヒサ代表取締役・植松勝太郎さん

2010/07/04

 無農薬大豆や小麦を使った醤油(しょうゆ)づくりに取り組むヤマヒサ代表取締役の植松勝太郎さん(65)。醤油のほかに、高濃度のポリフェノールを含んだオリーブ茶を開発するなど「食の安心、安全」への熱意は人一倍強い。食品づくりにかける思いを聞いた。

       ◇

 醤油づくりのこだわりは、1971年に島出身で大阪で自然食品の店をやっている人から「昔ながらの丸大豆仕込みの醤油をつくらんか」と提案されたのがきっかけで、考え方の基礎となった。今でこそ当たり前になりつつあるが、当時はアミノ酸醤油という化学的な醤油が市場の半分を占めていた。自分が食べ、子どもたちに食べさせられる食品づくりを早くから教えてもらったし、取り入れた。

 自然食品を勉強する中で、醤油だけでなく、農薬や化学肥料を使わないでオリーブオイルづくりができないかと考え始めた。オリーブは捨てられていた葉にもポリフェノールが含まれ、抗酸化性があり、動脈硬化の予防にいい。2007年から香川大農学部などと研究し、よりポリフェノールが高濃度のオリーブ茶も出すことができた。

 当初は自分が食べるためだったが、食生活などの変化で島の醤油やつくだ煮産業は頭打ち。なんとか島を活性化できないかと考えたときオリーブがあると思った。戦後、先輩らが醤油と捨てるイモのつるでつくだ煮を作ったように、「島にあってよそにないもので島おこし」をし、生き残らなければならない。

 自分や家族、消費者が安心して食べられる食品づくりが信条。世の中に役立つ商品を作りたい。プロ野球選手を目指していたが、大学1年の秋に肩を脱臼し挫折。人生終わったと思ったが、高松商高の野球部訓に「なせばなる」があり、今がある。これからもその精神で地道にやっていく。一生懸命すればなんとかなる。結果はついてくる。

プロフィル

うえまつ・かつたろう 旧内海町馬木生まれ。明治大農学部卒。高松商高野球部では主将を務め甲子園にも出場。結婚を機に25歳でヤマヒサに入社。1983年代表取締役。89年自社でオリーブ栽培を開始した。

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