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生産者と消費者の橋渡し役になりたい

コーヒービーンズショップアロバー焙煎人・梶聡一朗さん 

コーヒービーンズショップアロバー焙煎人・梶聡一朗さん 

2010/05/23

 厳選したコーヒー豆を自家焙煎(ばいせん)して販売する「コーヒービーンズショップ アロバー」(高松市国分寺町)。焙煎人の梶聡一朗さん(33)に、コーヒー豆に対する思いや今後の目標などを聞いた。
        ◇
  アロバーは、父が脱サラして立ち上げたコーヒー豆専門店。中学3年生の時に父が病気で他界し、遺志を継いだ母が店を経営することになった。コーヒーに興味がなかったので、家業を継ごうとは思わなかった。
  20歳の時、母の入院をきっかけに店を手伝うことになった。毎日、豆を焙煎、抽出しては病室に持ち込み、母から指導を受けた。焙煎を続けるうちにコーヒーの魅力に引き込まれ、焙煎を本業にしようと決意した。
  2004年に初めてコーヒー豆の主産地のブラジルを訪れた。農園では、豆が作られる土壌や気候などを実際に肌で感じ、一粒の大切さを痛感。以後、焙煎に失敗すると生産者の顔が浮かび、申し訳ない気持ちになった。現場を見ることが何より大切だと気づいた。
  06年からは毎年、海外の農園に買い付けに行っている。農家と何度も意見を交わすうちに信頼関係が生まれ、良い豆を優先的に確保してくれることで、お客さんに高品質で低価格の商品を提供できるようになった。
  好きな言葉は「誠」。亡父の名前にも使われていた。その言葉通りに、産地や配合率などを常に公表し、うそ偽りのない商品を自信を持って提供している。商売下手と言われてもいい。自分が納得する「本物」の豆を提供し、生産者もお客さんも喜ばせる「橋渡し役」になりたい。

プロフィル

かじ・そういちろう 1976年、高松市国分寺町生まれ。20歳で家業のアロバーの手伝いを始める。焙煎人としての確かな目で豆を仕入れ、コーヒーの魅力や知識を発信し続けている。

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