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「まちづくり」の第一歩は「人づくり」

興維国際実業グループ社長・王 参さん

興維国際実業グループ社長・王 参さん

2008/05/11

 2006年5月、高松で開かれた四国初の国際青年会議所アジア・太平洋地域会議(ASPAC)で大会実行委員長を務めた王参さん。生まれ育った中国・瀋陽から10歳の時に家族とともに香川に移り住み、現在、興維国際実業グループの社長として手腕を振るう。日本と中国の懸け橋として、また、まちづくりにかける熱い思いを聞いた。

 祖母が日本人で、歌を教えてもらったことはあったが、日本に来た当初は「おはよう」「こんにちは」くらいしかしゃべれなかった。中国では勉強はできたが、日本では言葉が全然分からない。学校のテストの得点がショックで勉強することをやめた。

  友達に恵まれたのが幸せ。赤ちゃんに言い聞かせるように丁寧に言葉を教えてくれ、半年後には日常会話は問題なくなった。中学に上がるとバレーボールに熱中した。ここでも多くの仲間ができた。自立したい思いが強く、中学卒業後、社会に飛び出すことを決意。楽観的な性格と相まって、社会に早く出たことは大正解だった。

 父が営む飲食店での接客は、多様な人と話すことができ、人生勉強となった。が、経営に携わるうち、いつの間にか自己中心的な考えにとらわれていた。青年会議所に入り、多くの偉大な先輩との出会いで目が覚めた。自分はまちの一部。まち全体が良くならないと、自分も結局は大きくなれないと気付かされた。

  ASPACの成功は、裏方に徹してくれた先輩のおかげ。これを次につなげねば。このまちの誰もが「道州制導入」などに強い危機感を抱いている。この思いは大きな力になる。「まちづくり」の第一歩は「人づくり」。理念を伝え、分かり合うことが何より重要。目指すものを鮮明に描き出し、生き生きした環境をつくり上げたい。

プロフィル

おう・じん 1975年生まれ。85年来日、太田南小に編入。太田中卒。興維国際実業グループで活躍する傍ら、2000年高松青年会議所に入り、04年ASPAC高松大会実行委員長。07年史上最年少の31歳で理事長に就任。中国遼寧省瀋陽出身。

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