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観光と交流は内需を動かす力。香川はその宝庫だ

JR四国会長・梅原利之さん

JR四国会長・梅原利之さん

2008/04/27

 21年前の国鉄改革、12年前の四国への異動。JR四国会長の梅原利之さんは、大きな転機を迎えるたびに「ピンチはチャンス」と考え、やる気がわくという。県観光協会長として、地域の魅力発信に情熱を傾ける梅原さんに、「観光香川」づくりへの思いを聞いた。

 高校に入ったころが、高度成長のはしり。ガタガタになった社会インフラの整備が始まった時代だったから、大学で土木工学を学び、青函トンネルを掘りたくて国鉄に入った。

 国鉄最後の職場は金沢鉄道管理局長。1987年4月の民営化の後も、引き続きJR西日本金沢支社長に就いた。ここが鉄道人生では一番の転機になった。

 国鉄は多額の赤字を垂れ流していたが、民間企業はそうはいかない。金沢支社だけで黒字を出そうと決め、「雪で列車を止めない」とアピールした。

 JR四国に行っても、特に国鉄改革の目的である鉄道事業の再生と地域密着に取り組んだ。JR四国は一番規模の小さな会社だが、地域密着は断トツだと思う。「四国とともに光り輝く」ことが大事。スポーツ、イベント、アートなどの観光・交流面も我々の力に応じて協力したい。

 観光と交流は内需を動かす力。日本は戦後、ものづくり大国となったが、観光を認めてなかった。しかし、観光は内需主導で消費のすそ野が広い。特に香川は宝庫。地域に歴史的裏付けがあって、本物がある。うどん、アート、こんぴらさんのいずれもそうだ。

 四国に来て12年たったが、お遍路参りを今までわざとしていない。八十八カ所を自分の足できちんと歩いて回りたいと思っている。女房と2人で回って、やっぱり四国はいいなと感じることが今の夢だ。

プロフィル

うめはら・としゆき 1939年生まれ。京都大工学部卒。61年国鉄入社。JR西日本常務鉄道本部長などを経て、96年にJR四国専務。98年6月から6年間社長を務め、2004年から会長。03年4月から県観光協会長も務める。京都府出身。

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