3階まで水位が上昇した早明浦ダム湖底の旧大川村役場庁舎。3次制限入りした6月17日に見えていた2階部分は水没している=高知県大川村
3階まで水位が上昇した早明浦ダム湖底の旧大川村役場庁舎。3次制限入りした6月17日に見えていた2階部分は水没している=高知県大川村
2階部分以上が湖上に出ている旧大川村役場庁舎=6月17日、高知県大川村
2階部分以上が湖上に出ている旧大川村役場庁舎=6月17日、高知県大川村

 7月に入ってからの断続的な降雨で、貯水率が30%台後半まで回復した早明浦ダムを7日、訪れた。一時、旧大川村役場庁舎の全体が見えるほど下がっていた水位は、3階建て庁舎の2階部分が隠れるまで上昇していた。

  この日は小雨が降り続く、ぐずついた天気。むき出しの山肌は雨で湿り、雨水が少量ながらも白い糸のように流れ込んでいた。普段は水底となっている土壌には雑草が生え、ダム湖が干上がった状況が長く続いている現状を物語っていた。

  放流管を閉めて貯水に努めているため、巨大なダムのえん堤付近は驚くほど静かだった。遠くの斜面に目を向けると、植林したスギ林と、むき出しになった山肌の分け目がくっきりと見えた。水位がここまで回復するには、どれくらいの雨が要るのか。

  「久しぶりに回復したが、水不足を解消するにはまだまだ足りないだろう」と大川村の石川勝好さん(70)は話した。目前に梅雨明けが迫っている。

  (報道部・平野皓一)