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2017秋季四国地区高校野球大会 関連記事

総評 英明、センバツ確実 投打に勝負強さ発揮 高松商は「神宮枠」次第

最終更新時間 2017/11/07

 5日に閉幕した秋季四国地区高校野球大会。英明が準決勝で高松商との"県勢決戦"を制し、決勝では優勝候補筆頭の明徳義塾に敗れはしたが接戦を演じた。同校の3年ぶり2度目の選抜出場は確実。春の吉報を楽しみにしたい。

 来春の選抜大会の一般選考枠は、90回の記念大会のため四国単独で3校ある。そこで気になるのは、確実視される決勝進出2校以外の3校目だ。

 選考対象は、準決勝で敗退した高松商と松山聖陵になるが、松山聖陵は明徳義塾に1―3と接戦を演じた上、愛媛1位代表。対する高松商は英明に六回コールド負け。地域性も加味すれば、高松商が選出されるのは厳しい。県勢2校選出に向けて残された道は、明徳義塾が明治神宮大会で優勝し、神宮枠(1校)を四国に持ち帰ることになりそう。

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 英明は主力となる2年生がわずか9人。選手層も薄く、県大会を勝ち上がることすら難しいとされていた。四国準優勝は大躍進。まずは、本番で力を出し切ったナインと、現有戦力の力を最大限引き出した香川監督らスタッフの指導力をたたえたい。

 戦いぶりを振り返ると、投打にここ一番の勝負強さがあった。県大会で不振だった打線は高知との準々決勝、高松商との準決勝で2桁安打。コンパクトで鋭い振りと、甘い球を仕留める集中力の高さが目を引いた。中でも6~9番は3試合で19安打(チーム30安打)、16打点(同19打点)。脅威の下位打線は相手投手に重圧を掛けた。

 県、四国大会の全8試合を一人で投げた1年の右腕黒河の存在も見逃せない。四国大会では初戦こそ変化球の精度を欠いたが、準決勝以降は修正。左右の打者に対し、内角を攻める制球力と度胸も光った。

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 高松商は1回戦、準々決勝と2桁安打。特に準々決勝の鳴門戦は八回に一挙8点を奪う破壊力を見せ、逆転勝ちした。ただ、英明戦ではエース香川が打たれたときの投手陣のもろさを露呈。守りからリズムをつくる本来の試合ができなかった。

 大手前高松は1回戦で高知追手前を延長十四回の末に破り、準々決勝は松山聖陵に最後まで食い下がった。健闘したと言いたいが、1回戦は22残塁、準々決勝は4併殺。再三の好機で一本が出なかったり、思い切った仕掛けが裏目に出るなどもどかしい攻撃を続けた。

 両校ともに選手層は厚く、能力の高い選手もそろう。今大会の課題をしっかり見つめ直し、今後につなげてほしい。

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 大会全体では、夏の甲子園経験者を残す明徳義塾が頭一つ抜けていた。支えたのは、絶対的エースの存在と取れるアウトを確実に取る堅実な守備。あらためてディフェンス力の重要性を思い知らされた。

 その明徳義塾を決勝で苦しめた英明。センバツを見据えれば、黒河の緩急自在の投球は大きな収穫となったが、もう一段上の制球力が必要。さらに、140キロ前後の直球を主体にした相手右腕に力負けした打線、勝利目前でばたついた守りもレベルアップが不可欠。この冬の練習は今まで以上に全国を意識し、大きな成長につなげてほしい。(運動部・河田信也)

秋季四国地区高校野球の戦績

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