甲子園への切符を手にするのはどこだ―。11日に開幕する第91回全国高校野球選手権香川大会。本命不在の混戦模様は例年と変わらず、今年も序盤から目の離せない試合が続きそうだ。活躍しそうな選手は。各校の仕上がり具合は。これまで連載した「目指せ甲子園・39校」を取材した各記者の印象や関係者の評判、昨秋と今春の戦いぶりなどに、練習試合のデータを交え、注目選手や大会の見どころを探る。
【注】データはいずれも春季県大会終了から5月24日まで。各校から県高野連に提出されたアンケートによる。
打者・川西(高松商)岩元(尽誠)10本塁打 打率トップ岩田(寒川)5割2分9厘
投手・斉(寒川)綾田(高松商)両左腕に注目 山本(尽誠)防御率 1・68
春の王者・寒川、昨秋を制した高松商が組み合わせで両サイドに散った。有力候補に挙がる両校に共通する特徴が今大会の大きな見どころ。
寒川、高松商とも予想オーダーでは1―4番に左打者を並べる。いずれの選手も高打率を残し、中でも寒川の2番岩田は打率5割超。高松商の4番川西は打率3割5分3厘で最多タイの10本塁打を放つ。エースは寒川が斉(いつき)、高松商が綾田。ともに左腕で変化球主体の技巧派だ。
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別表の打撃成績は、県高野連に提出されたデータから打率4割超(70打数以上)の選手15人を抽出した。1位の岩田から4位の山田(高松商)まで左打者が並び、全体を見ても11人が左だ。本塁打数も1位(10本)で川西と並ぶ岩元(尽誠)も左。左の好打者がいかに多いかがよく分かる。
大会を盛り上げそうな左打者たち。裏を返せば、一般的に左打者が苦手とする左腕の活躍が光る大会となるかもしれない。左対左の戦いに注目したい。
左腕では斉、綾田に加え、背番号「1」の登録でないものの、昨秋の四国大会で活躍した尽誠の平井や、甲子園マウンドを昨夏に経験した香川西の小林らの評価が高い。最近、関係者の間では丸亀城西の2年生藤田が評判を上げており、データもいい。
また、平井、小林のように有力校の控えで好投手が多いのも今大会の特徴の一つ。寒川の右腕高橋涼は春の四国大会で済美(愛媛)を2点、高松商の右腕大森は昨秋に明徳義塾(高知)を1点に抑えている。各監督の投手起用にも注目したい。
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このほか、データを見ると、投手では尽誠の新エース山本が防御率1・68と抜群の安定感をみせ、右横手から130キロ超の直球を投げ込む高松工の南川も2・41の成績を残す。春の準V右腕・福田(多度津)は防御率は芳しくないが、フォークを武器に投球回数を上回る三振を奪って存在感を示す。昨夏、今春と4強まで駒を進めた観一の片桐佳、片桐彰の両右腕も安定した投球をみせる。
打者では笠井(高松桜井)、塩田(多度津)らが右打者で好成績を残している。 |