| ▽準決勝(第1試合)
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
坂 出 |
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
7 |
| 尽 誠 |
1 |
0 |
0 |
1 |
2 |
0 |
0 |
1 |
3× |
8 |
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▽二塁打 雁藤、高尾2、合田、門田、大坂▽犠打 坂1(豊嶋)尽3(杉山、岩崎、馳平)▽盗塁 坂1(西本)尽1(山下)▽失策 坂3(門田2、亀山)尽2(山下、馳平)▽暴投 大坂、坂田
▽審判(球)永山(塁)三好、森山、津島
▽試合時間 2時間16分
【評】両校が力の限りを尽くした総力戦。尽誠は九回、すさまじい執念で2点差をひっくり返し、サヨナラ勝ちした。
尽誠は九回、先頭高尾の右中間二塁打の後、2者が凡退。瀬戸際に立たされたが、代打織部の右前適時打で1点差に迫り、8番古川の中前打と赤穂の四球で二死満塁、下位がつないだ。1番山下がカウント1―1から低めのスライダーを左前へはじき返し、一気に2者が生還。劇的な幕切れを飾った。
エース藤井は立ち上がりに球が浮き、2回で4失点。三回から救援の右腕岩崎が攻守のリズムを立て直したが、同点の八回、連打で失点後に制球が乱れて降板。3番手の坂田が暴投と捕手の送球ミスで3点差。敗色ムードが濃かっただけに、打線の反発力が際立った。
好調の坂出打線は甘い球を逃さず積極的に振った。八回は二死から合田、門田の連続二塁打に暴投などが絡んで3点。初の決勝進出を確実にしたかに思えた。最後は右腕大坂が疲れから制球が甘くなったが、5戦を一人で投げ抜いた2年生エース。責められない。
「まだ野球がやりたい」 9回2死から3得点 3年ぶり決勝進出 尽誠
2点ビハインドの九回も二死三塁。あきらめかけていた窮地から尽誠ナインが必死にもがき、3年ぶりの決勝の舞台へはい上がった。下山監督は「僕は見守ることしかできなかった。すごいです」。声を何度も詰まらせながら、歓喜に沸く選手を見つめた。
最終回の攻撃前。「終わりたくないなら頑張ろう」(下山監督)。チーム全体で確認した約束が強じんな粘りにつながった。先頭の4番高尾が右中間二塁打。二死三塁となったが、7番木内に代わった織部が右前へ流し打って1点差。主将の古川がセンター返しでつなぎ、9番赤穂が「打つ自信はあったけど、しっかり見た」と四球を選んで満塁。
勝敗の分かれ目。左打席に入った1番山下は「今までやってきたことを思い出していた。まだ野球がやりたい」。両校スタンドのボルテージが最高潮に達する中、平常心を保った。スライダー2球でカウント1―1となった後の3球目。真ん中低めのスライダーを「逆方向へ振り切った」(山下)。
打球は遊撃手の頭上を痛烈に越え、左前へ。浅い当たりだったが、二走古川は「ホームしか見ていなかった」と迷わず三塁を回り、本塁を陥れた。劇的なサヨナラ勝ち。坂出ナインがその場で崩れ落ちるのと同時に、尽誠ナインがベンチから勢いよく駆け出した。
中盤以降、押し気味に進めながら八回に守乱もあって3失点。流れを手放した展開で見せた驚異的な反発力に、下山監督は「次も選手を信じて見守るだけ」と一言。この日2回4失点で降板した左腕藤井は「みんなに感謝したい。次は抑える」とうっすら浮かぶ涙をぬぐい、最後の一戦へ気持ちを切り替えた。
不思議と冷静
尽誠・織部勇太内野手(九回二死、代打で右前適時打を放ち)夏の公式戦は初めての出場。気持ちは不思議と冷静だった。打つのは初球と決めていた。右手を押し出すように、うまく打てた。同点の生還もうれしかった。
集中力で負けた
坂出・多木教雄監督(初の決勝進出ならず)点を取りながら、簡単に失点したのが痛かった。大坂は良く投げた。最終回は気力も体力も精いっぱいだったのだろう。相手の集中力が上だった。3年生はよくここまで引っ張ってくれた。
力は出し切った
坂出・雁藤直人主将(初の決勝進出を逃し)初戦から厳しい試合が続き、ここまで勝てると思わなかった。最後は尽誠の土壇場の底力にやられた。負けは悔しいが自分たちの力は出し切った。後輩には甲子園に行ってもらいたい。
あと一人… 坂出主戦「必ずリベンジ」
○…2点をリードし、初の決勝進出へアウトはあと一つ。坂出は逃げ切り目前、まさかのサヨナラ負け。多木監督は「悔いは残るが、力は出し切った」とナインの奮闘をたたえた。
尽誠の先発藤井の立ち上がり。秋の練習試合では完ぺきに抑えられた左腕に打線がいきなり襲い掛かった。普段からテーマとしている「いい球はどんどん振っていく」を実践。甘い球を逃さず積極的に振り、7安打、4点を挙げた。同点で迎えた八回には合田、門田の連続二塁打などで3点。打ち出したら止まらない打線の真骨頂を発揮した。
しかし九回。初戦からの5試合を1人で投げ抜いてきたエース大坂の疲労は限界に達していた。制球が利かなくなり、二死三塁としながら、3安打を浴びて3失点。大坂は「疲れは言い訳にできません」と責任を一身に背負い、「必ず来年、リベンジする」と悔しさをバネにすることを誓った。 |