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高松文武両道で夢舞台 ミートに徹し好機生む 21世紀枠
21世紀枠で甲子園出場を決め、笑顔がはじける高松ナイン=高松市番町二丁目、高松高グラウンド
21世紀枠で甲子園出場を決め、笑顔がはじける高松ナイン=高松市番町二丁目、高松高グラウンド
 
高松は投打に力強さを欠くものの、勢いに乗ったら何をしてくるか分からない底知れぬ力を秘めたチーム。その象徴が昨秋の県大会。ノーマーク的存在ながら3回戦の丸亀、準々決勝のシード2位尽誠、準決勝の三本松戦では、すべて中盤以降に逆転劇を演じ、決勝まで駆け上がった。

 快進撃を支えたのは右横手投げの田窪。県大会前はエース不在といわれたが、試合を重ねるごとに力をつけ、四国大会を含めた6試合を一人で投げ抜いた。

 防御率3・61、与四死球33。四国大会1回戦の済美(愛媛)戦では9四死球を出すなど付け込まれた。しかし、120キロ台前半の直球とスライダーに、昨冬覚えたシンカーを織り交ぜ、県大会では再三のピンチを粘り強くしのぎ、打線の奮起につなげた。

 チーム打率は2割6分9厘。公式戦での本塁打がないなど長打力も乏しい。ただ、1―8番がバントの構えで打席に立つ独特の打法でミート打撃に徹し、ワンチャンスを生かす。加えて池内、樫原、因藤ら足の速い選手もそろっており、上下位に関係なくセフティーバントも多用。全員で執ように相手守備陣を揺さぶっていく。4番森は県大会で3試合連続の逆転打を放つなど計11打点、勝負強さは折り紙付きだ。

 課題は6試合で13失策を重ねた守備陣。秦監督は「小さなミスが致命傷になる。田窪の制球力アップと合わせ、守りの強化が急務」と気を引き締める。

春夏通算8度目、戦後では初の甲子園出場を決めた高松ナイン。県大会同様、「一戦必勝」で快進撃を狙う=オリーブスタジアム
春夏通算8度目、戦後では初の甲子園出場を決めた高松ナイン。県大会同様、「一戦必勝」で快進撃を狙う=オリーブスタジアム

下半身強化徹底 エース力投誓う
 ○…高松の快進撃を支えたエース田窪は、「溝渕校長から話を聞いた瞬間、うれしくて胸がいっぱいになった」と満面の笑みを浮かべた。

 秋の県大会ではエース不在と言われたが、一戦ごとに成長。ゆったりとしたフォームから直球とスライダーや、先輩の松家投手(横浜)に教わったシンカーを絶妙に組み立て、チームを準優勝に導いた。

 しかし、四国大会では済美(愛媛)に0―8で完敗。「一番悔しい試合だった」と振り返り、その試合をバネに下半身強化を徹底し、制球力を高めている。田窪は「今は、練習も充実している。三振はとれなくてもどんどん打ちとっていきたい」と好調さをアピールし、「先輩の分までマウンドで力投したい」と、甲子園へ向けて意欲を見せていた。

足はもう大丈夫 小柄な4番意欲
 ○…県大会の快進撃を「打」で支えた4番森は「チームがつくったチャンスを生かすことが役目。四国大会の悔しさもあるので、甲子園では鋭い当たりを飛ばしたい」と意気込んだ。

 県大会で11打点をたたき出したが、準々決勝の尽誠戦で左足を負傷。その後の無理がたたり、高松商との決勝では負傷カ所を骨折した。

 全治3カ月。必死の治療で2週間後の四国大会に挑んだが、済美の右腕福井に完全に力負けした。

 「あれが全国の投手。でも足さえ悪くなければ…」。負けん気の強さをのぞかせ、「足はもう大丈夫。全国の投手に食らい付いていきたい」と165センチの小柄な体に力を入れていた。

校歌を歌いたい
 高松高・池内司主将 甲子園は小さいころからの夢だった。感激の一方で、まだ信じられない気持ちもある。甲子園ではこれまで練習してきたことを確実に実戦し、恥ずかしくないプレーをしたい。挑戦者の気持ちで挑み、ぜひ校歌を歌いたい。

高松高の横顔

校章 1893年に県尋常中学校として開校。その後、高松中学校に改称し、1948年の学制改革で高松中から高松高となった。現在、全日制普通科1003人(男子543人、女子460人)、定時制57人、通信制341人が学ぶ。

 野球部は1896年に創部。第1回全国中等学校野球大会を皮切りに春3度、夏4度の甲子園を経験、2度のベスト4入りを果たした。知将・三原脩氏や穴吹義雄氏(元南海)ら多くのプロ選手も輩出。昨年ドラフトで横浜入りした東大の松家卓弘投手で10人目となる。

 学校所在地は高松市番町3丁目1番1号。現在、野球部は1、2年生合わせて28人。

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