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高松文武両道で夢舞台 ミートに徹し好機生む 21世紀枠堅守誇る三本松に吉報 四国代表は西条、新田 センバツ出場32校決まる
希望枠で初のセンバツ出場を決めた三本松。ナインに胴上げされ、宙を舞う田中監督=東かがわ市三本松、三本松高グラウンド
希望枠で初のセンバツ出場を決めた三本松。ナインに胴上げされ、宙を舞う田中監督=東かがわ市三本松、三本松高グラウンド
 全員野球で挑む夢舞台―。第77回選抜高校野球大会に21世紀枠で高松、希望枠で三本松が選ばれた。特別枠での異例の同県2校選出。飛び抜けた選手はいないが、高松は最後まであきらめない粘り、三本松はエース宮崎を中心にした守り勝つ野球が身上だ。昨秋の四国大会では、高松が1回戦、三本松は準決勝で思わぬ完敗を喫したが、高松の秦監督は「機動力でかき回したい」、三本松の田中監督も「魂を込めて戦う」と力強い。県都と東讃の古豪は、気持ちを新たに甲子園での“香川旋風”を狙っている。

エース中心に全員野球 希望枠
 三本松は、抜群の安定感を誇る左腕宮崎をバックが堅守で支える守りのチーム。昨秋の県大会では3連覇こそ逃したが3位で四国大会に出場。過去未勝利だった同大会では1回戦の高知商(高知)を1―0、準々決勝の小松島(徳島)を2―1で破り、4強入りした。

 新チーム結成から県大会までの練習試合の戦績は10勝7分け20敗。不安を抱えていたが、昨夏を経験したエース宮崎が堂々のマウンドさばきを見せた。県、四国大会で8試合59回を投げ、防御率2・14。130キロ台の直球とスライダー、右打者の手元で外に微妙に曲がる変化球で打たせて取った。与死球もわずか15と制球力も抜群。守りのリズムをしっかりつくった。

 守備陣も捕手浜垣、遊撃児玉を中心に、県大会5試合で4失策。四国大会でも地に足のついた落ち着いた守りで1回戦、準々決勝を無失策でしのいだ。ただ、準決勝の新田(愛媛)戦では宮崎の不調を支えられず、失点につながる2失策を記録。エース頼みのもろさが出た形だった。

 チーム打率は2割2分5厘。宮崎の快投に助けられたが、全国で勝ち上がるには打線の援護は不可欠。手堅い犠打とソツのない走塁には定評があるだけに、全体のパワーアップが求められる。

 練習は豊富にこなしてきたが、夏に向けた基礎トレが中心。実践練習はこれからだが、田中監督は「体力、下半身強化は実を結ぶ。昨年には例年になく試合を多くこなした。選手を信頼している」と力を込めた。

駒大苫小牧と対戦したい
 ○…四国大会2試合で決勝点をたたき出した大山は、「宮崎を支え、勝つためには1点でも多く点をとる。甲子園では本塁打を打ちたい」と力強く話した。

 「チャンスに強い」と田中監督からの信頼も厚い。その言葉通り、四国大会初戦の高知商ではチーム唯一の左越え三塁打で貴重な1点を挙げ、ムードメーカーとなった。準々決勝の小松島(徳島1位)戦でも右中間を深々と破る三塁打で勝ち越し点を奪った。

初のセンバツ切符をつかんだ三本松ナイン。自慢の守備力で旋風を巻き起こそうと闘志をみなぎらせている=三本松高
初のセンバツ切符をつかんだ三本松ナイン。自慢の守備力で旋風を巻き起こそうと闘志をみなぎらせている=三本松高

 大山は「(準決勝の敗戦から)気持ちを切り替え、基礎練習もしっかりとこなしてきた。打撃も確実性が高くなった」ときっぱり。甲子園では「夏春連覇を目指す駒大苫小牧と対戦したい」と意気込んだ。

絶妙の投球術県内屈指の左腕
 ○…三本松の主将でエースの宮崎は「最高の気分です。甲子園は強豪校ばかりだが、投げるのはすごく楽しみ」と闘志をみなぎらせた。

 130キロ台の直球と切れのある変化球を小気味よく投げ分ける。この絶妙の投球術は、県内屈指の左腕として評価される。その実力を実証したのが秋の四国大会。初戦の高知商(高知)を相手に10三振を奪う力投で1―0の完封勝ちし、秋の四国大会「初勝利」をつかむ原動力となった。

 甲子園は、堅い守備が評価された希望枠出場。チーム防御率は2点前半と全国トップクラス。甲子園では、まさに守りが大きく勝敗を左右するだけに、宮崎は「守備はもっともっと強化を図り、これからも守り勝つ野球を目指す」とチーム一丸の勝利を誓った。

最高の気分だ
 三本松高・宮崎啓佑主将 決まった瞬間は、鳥肌が立つほど最高の気分だった。(甲子園に)行くからにはもちろん勝ちにいく。(希望枠で)認められた守備力をもっともっと鍛え、チーム一丸となってレベルアップを図りたい。甲子園では守り勝ちたい。

三本松高の横顔

校章 学校創立は1900年。今年で106周年を迎える東讃屈指の伝統校。旧制大川中学から大川高校を経て49年、三本松高校に改称した。普通科と理数科があり、現在は全日制に581人(男子274人、女子307)、定時制に10人(男子6、女子4人)が学んでいる。

 野球部は学校創立と同時に創部。84年夏の県大会(66回大会)で優勝し、創部85年目で初の甲子園に出場した。93年夏(75回大会)にも甲子園出場を果たしている。近年、県内では常に上位を狙う有力校に挙げられている。

 学校所在地は東かがわ市三本松1500―1。野球部は1、2年生合わせ34人。

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