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2003秋季四国地区高校野球県大会−関連記事  
 総評 三本松、堅実な試合運び 目立った1年生の活躍

最終更新時間 2003/10/19

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 今大会からシードを例年の4校から2校に削減。さらに選考用の資料にもこれまでより2週間分も多くのデータを採用し、シードの精度を高めた。しかし、シード1位の尽誠、同2位の高松南はともに準々決勝で敗退。「強いチームが必ず勝つわけではない」という面白味を持たせたが、公式戦の実績がない新チームにとって「シード」という冠が選手たちに大きな重圧となった感は否めない。シード2校の能力は間違いなく高かっただけに悔やまれる。

 終わってみれば三本松の2連覇。シード2位の注目を浴びながら勝ち上がった昨年とは違い、前評判の決して高くないノーシードからの船出。しかし、点を取るため、勝利に結びつけるためのプロセスをしっかりと確立。目標を持った堅実な試合運びは、他校の追随を許さなかった。

 三本松の犠打は6試合で25。一死からでも常に得点圏へ走者を進めようとする姿勢が、チーム打率3割1分5厘ながら3試合で2ケタ得点を記録する原動力になった。気持ちに波があった夏前から精神的な成長を遂げたエース水田の存在も大きい。大会を通じ32イニングを投げてわずか2失点。チームに絶対的な強さをもたらした。

 準優勝した香川中央の先発メンバーには1年生が5人。若いチームらしく勢いに乗ってトーナメントをかけ上がり、今大会の台風の目になった。決勝でもろさを露呈する格好にはなったが、岡ら3枚の1年生左腕をはじめ、攻守とも試合を重ねるたびに成長した。四国大会でもこの勢いを持続してほしい。

 重圧のかかる3位決定戦を制した高松商は、機動力を駆使した試合巧者の印象が強い。塩田、高尾の左右2枚看板は球速こそないが、低めへ丁寧に制球。三本松と同じく高くはなかった前評判を覆し、名門の意地をみせた。

 今大会は香川中央、4位の観一の中心選手をはじめ、1年生の活躍が目立った大会でもあった。三本松の控えの左腕保田、宮崎。高松商の2番で5割5分6厘の打率を残した上迫翔らは入部半年ながら、すでにチームになくてはならない戦力に成長。今後のより一層の飛躍が期待される。

 大会38試合中、無失策試合は4試合。総失策数も昨大会と比べ28個減の110個と、各校、夏場にしっかりと守備練習を重ねてきたように思う。ただ練習環境もあるが、外野守備、特に捕球のまずさが明暗を分けた試合が少なくなかった。

 無安打無得点試合を達成した石川(琴平)をはじめ、真鍋(高松南)乃村(尽誠)山地(坂出商)ら好投手が多かったのも今大会の特徴。総得点は昨大会より40点近く減って364点。今夏まで見られた「打高投低」に歯止めがかかった。

 序盤戦で敗れはしたものの、久保田(多工)山本(小豆島)橋本(石田)青山(寒川)中川、石川(以上香川西)らも好素材。今大会の雪辱に燃える春以降の活躍が見ものだ。

 昨年は四国大会で県勢3校すべてが初戦で敗退。4年ぶりに寂しい春を迎えた。来春からセンバツ大会の出場枠は、実質的に四国1減の中四国5校となり、より厳しさを増すことは間違いない。四国大会出場が決まった三本松、香川中央、高松商の奮起を願うとともに、四国のレベルに取り残されないよう残り35校も地道な努力を重ねてほしい。
(運動部・宮川豪介)

2年連続3度目の優勝を果たしマウンドで喜びを爆発させる三本松ナイン=オリーブスタジアム
2年連続3度目の優勝を果たしマウンドで喜びを爆発させる三本松ナイン=オリーブスタジアム


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