県内の高校生が瀬戸内国際芸術祭について学び、島の活性化を考える「瀬戸内アートサマープログラム」が20、21の両日、高松市内で行われた。参加者は瀬戸芸の舞台の女木島と男木島を巡った後、学校や学年の垣根を越えて意見を出し合い、島に伝わる伝説や島の不便さを逆手に取ったイベントの創出、会員制交流サイト(SNS)の活用など若い感性で島を元気にするアイデアを発表した。

 県教委の本年度の新規事業「かがわ未来のアーティスト育成事業」の一環で、高校生に瀬戸芸を通して地域や将来を考えてもらうのが目的。公立高校の1~3年の男女約100人が参加し、瀬戸芸に携わる県職員やボランティアサポーターの「こえび隊」が協力した。

 生徒は学校も学年もバラバラの10班に分かれ、初日は女木島と男木島でアートや島の生活を見て回った。2日目は高松シンボルタワーで、班ごとに▽島を元気にするとは▽島の課題▽自分たちができること―の3点を5分間で発表した。

 各班は来島者の増加や島民と観光客の交流、不便さなどを課題に挙げた上で、女木島では鬼ケ島伝説にちなんだ鬼ごっこやグッズ販売、男木島では坂道や迷路のような路地を利用した脱出ゲームを提案した。ほかにも「インスタ映え」するスポットの発掘や「ユーチューバー」を使った仕掛けなどのSNSの活用、交流カフェや夏以外も楽しめるイベントの企画など多彩なアイデアが出た。

 高松商3年の大仲亜美さんは「一人だと思い付かないアイデアがたくさん生まれた」、高松北2年の清水友翔(ゆうか)さんは「島は初めてでいろんな発見があった」、高松西1年の正木莉絵さんは「素晴らしい場所が多くあった」と話し、3人とも「発表したアイデアを実現したい」と笑顔だった。