瀬戸内国際芸術祭での出会いから生まれた共演―。坂出市府中町の鴨川福神太鼓とオーストラリアのリコーダー奏者、ライアン・ウィリアムズさん(29)によるコラボ演奏「共鳴―kyomei―」が3月3日夜、同町内で開かれる。和太鼓の新境地を開くパフォーマンスを披露しようと、両者が本番に向け熱のこもった練習を重ねている。

 鴨川福神太鼓は同保存会(尾崎高明会長)が発足した1980年以降、市内外で演奏を披露し続けている。メンバーは現在14人。ウィリアムズさんはリコーダー奏者で作曲家でもある。

 両者の出会いは2016年の瀬戸内国際芸術祭春会期。豪州を拠点に活動する作家集団の巨大人形公演が同市沙弥島で開催された際、音響担当で同行していたウィリアムズさんが鴨川福神太鼓の演奏を聴いて意気投合。帰国後も連絡を取り合い、本年度の市にぎわい創出事業として共演が実現した。

 公演は保存会が府中町の温浴施設「城山温泉」で開く。本番に備え、ウィリアムズさんは2週間前から来県。保存会メンバーと毎夜、リハーサルやミーティングを続けている。

 最大の見どころは、ウィリアムズさんが今回の共演のために作った楽曲「Resonance(レゾナンス=共鳴)」のコラボ演奏。▽城山▽沙弥島の夕日▽坂出の人々との思い出▽福神太鼓―をそれぞれイメージしたという4部構成で、ウィリアムズさんは「福神太鼓の力強い音はリコーダーとぴったり合う。初披露の"ワールドプレミア"を楽しんで」と話す。

 「芸術祭から始まった絆を感じてもらえる演奏をしたい」と意気込む福神太鼓リーダーの坂口敏也さん(39)。尾崎会長は「結成38年の感謝の気持ちも伝えたい」としている。

 当日は午後6時半開場、同7時開演。入場・入浴ともに無料で、同温泉や市観光協会などで配る整理券が必要。問い合わせは鴨川福神太鼓保存会〈080(3927)2987〉。