来年4月に開幕する瀬戸内国際芸術祭2019に向け、芸術祭の担い手を育てる「瀬戸内フラム塾『地域型芸術祭のつくられ方』」が21日、高松市サンポートの高松シンボルタワー展示場でスタートした。塾頭で芸術祭総合ディレクターの北川フラムさんら4人が登壇、中国や台湾からの14人を含む60人の受講生が熱心に耳を傾けた。

 今回は15年に開かれた「『食』のフラム塾」を踏まえ、多様な視点から人材を育成する予定。受講生は3回の座学を終えた後、企画運営や食の提供といった四つの分野に分かれて実地研修を重ねる。飲食や宿泊の手配や作品制作の補助、地元住民やボランティアサポーターと協力し地域再生に向けて取り組むなど、芸術祭のプロフェッショナルを目指すことになる。

 開講に当たり、北川さんは「地域活性化に取り組む者として意識を高く持ってほしい」とあいさつ。続く講義では北川さんが手掛ける「大地の芸術祭 越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ」の出品作を紹介しながら、芸術を通じて地域の歴史や文化を伝えることの重要性を説いた。

 この後、東京の高級フランス料理店で総料理長を務める米沢文雄さんが地方における日本食の大切さをテーマに話した。また、10、13年の瀬戸芸などで制作統括を務めた小平悦子さんが、瀬戸芸や妻有など自身の関わった地域型芸術祭を例に挙げ、企画運営の要領について解説した。

 台湾・台北市から参加した易心悦さん(34)は、「地元の人と時間をかけて交流する大切さを学べた」と話し、意欲を燃やしていた。

 次回は2月18日に同会場で座学研修を行う。瀬戸内国際芸術祭2019は、春(4月26日~5月26日)、夏(7月19日~8月25日)、秋(9月28日~11月4日)の3期制で開かれる。