昨年開催された瀬戸内国際芸術祭の公式作品「オリーブの夢」(小豆島町中山)が解体撤去されることになり、お別れセレモニーが26日、同作品で行われた。住民ら約200人が集まり、作品が生んだ交流に感謝しながら別れを惜しんだ。

 「オリーブの夢」は台湾の美術家、王文志(ワンウェンチー)さんが手掛けた高さ約15メートルのドーム状の作品。中山地区で切り出した約5千本の竹を使って王さんが滞在制作した。昨年11月の芸術祭閉幕後も継続展示され、内部には入れないものの近くの県道から眺めることができた。

 セレモニーでは、王さんが「小豆島は第二の故郷。中山の皆さんと一緒に汗を流したことを忘れません」とのビデオメッセージを寄せた。町内の太鼓グループが演奏を披露したほか、地元の幼児らがミニサイズの太鼓台を担いで回るなどのアトラクションもあった。制作に協力した住民を代表して井口平治さん(68)が「王さんと言葉は通じなくても心を通わせることができた」と感慨深げに振り返り、三本締めの音頭を取った。

 同作品は芸術祭閉幕から1年がたち、傷みが見られるようになったことから撤去が決まった。撤去作業は27日から10日間ほどかけて行われる予定という。