広島市の建築家三分一博志さん(48)が設計した町民会館「直島ホール」(直島町、瀬戸内国際芸術祭2016参加作品)が、優れた建築作品に贈られる今年の「日本建築学会賞作品賞」に選ばれた。島に古くから見られる「大屋根」の造形が評価された。瀬戸芸参加作品が同賞を得たのは「犬島アートプロジェクト 精錬所」「豊島美術館」に続き3件目。

 同ホールは、2015年に開館。大屋根の形状を生かして自然に空調されているのが特徴。町の多目的施設として利用されるほか、成人式などセレモニー会場や防災拠点としての役割もある。

 同学会は「環境への配慮が美しい造形芸術として結晶している」とし、「町民の日常的活動を支えていることに加え、圧倒的な存在感があり、日本建築を海外へ発信する力が期待できる」と評した。

 三分一さんは「集落や町民との関係性も含めて評価してくれたことがうれしい。末永く愛される建築として集落に溶け込んでほしい」とコメントしている。

 同賞は建築文化を高めることを目的に1949年に創設。今回は応募のあった41点を対象に、東京大教授の千葉学さんら10人の選考委員が選んだ。三分一さんの受賞は「犬島アート―」に続き2度目。表彰式は30日に東京都内である。