瀬戸内国際芸術祭が島々の活性化に役立ったと考える人が会場となった12島の島民の72・1%に上ることが、芸術祭実行委のアンケート調査で分かった。住んでいる地域に作品が展示されて良かったとする人も約7割で、延べ約104万人の来場者でにぎわった芸術祭を島民も好意的に受け止めているようだ。

 10日にあった芸術祭実行委の総会で報告された。アンケートは昨年11月の閉幕後に実施、12島の計1395人が回答した。

 結果によると、芸術祭が地域活性化に「大いに役立った」と答えたのは24・5%。「少しは役立った」とした人も47・6%で、合計で72・1%を占めた。「住んでいる地域に作品が展示されて良かったか」との問いには26・9%が「大変良かった」と答え、「まあまあ良かった」も42・6%に上った。

 芸術祭との関わりについては、45・8%が作品の受け付けや来場者の接待、食事の提供などに協力したとし、49・2%が作家や来場者と交流する機会があったと答えた。芸術祭開催を機に45・0%が地域を再発見したり、愛着が湧いたりするなど、地域への思いや見方が変わったとした。

 一方、実行委が閉幕後に各島で行った意見交換会では▽外国人が増え、対応が不十分▽来場者の交通マナーが悪い▽集落ごとにバランス良く作品展開を―などの指摘があった。

 アンケートでは次回開催を望む声が6割を超えており、浜田知事は10日の定例会見で、「関係市町や団体の意見を伺い、次回に向けて来年度予算への所要額の計上など必要な検討を進めたい」と意欲を示した。