香川、岡山の12の島などを舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」(同実行委主催)が6日、春、夏、秋の3会期計108日間の日程を終え、閉幕した。高松市内のホテルでクロージングセレモニーが行われ、参加作家や島民、ボランティアサポーター「こえび隊」ら計約350人が集結。盛大なアトラクションで感動と出会いの日々を振り返るとともに、次回開催への期待を膨らませた。

 3年ぶり3回目の開催となった今回の瀬戸芸は、「アジア」「食」「地域文化」を重点テーマに、3月20日に開幕。34の国と地域から226組のアーティストが参加し、206の作品と37の公式イベントで瀬戸内に交流の輪とにぎわいを創出した。

 午後6時半から行われたセレモニーには、各会場での作業を終えた人たちが続々と来場。会期中の様子を島ごとに紹介したアトラクションは、作品の制作支援などで運営を支え続けたこえび隊が、映像や寸劇などを交えながら披露。会場となった島の住民らも登壇して楽しかった思い出を語ったり、参加作家がパフォーマンスを繰り広げたりして、壮大なフィナーレを演出した。

 高松市出身で米ニューヨーク在住の画家、依田洋一朗さん(44)は「多くの方々の温かいサポートで、僕の長年の夢だったアメリカの昔ながらの名画座を女木島に作ることができ、本当にうれしい」と笑顔。こえび隊が行っている大島ガイドのデビューを会期最終日に果たした栗林小5年の松岡理沙さん(11)は「瀬戸芸がまたあったら、もっとたくさんの人に島のことを伝えたい」と意欲を見せた。

 実行委会長の浜田知事はあいさつで「皆さんのご尽力のおかげで素晴らしい時間、空間、体験を共有することができた」と述べ、関係者らに感謝の意を表した。

 実行委は今回の瀬戸芸について、インバウンド(訪日外国人客)の好調も背景に、海外からの来場者は前回より大幅に増えたとみている。