「瀬戸内国際芸術祭2016」秋会期が開催されている粟島(三豊市詫間町)で16日、小学生のガイドが島内の案内を行った。多くの船員を輩出した粟島らしい船員の制服姿のガイドは、「ようこそ粟島へ」と歓迎し、作品の展示場所を巡りながら島の文化や伝承を説明。観光客のリクエストを聞いてルートを変更するなど臨機応変に対応し、瀬戸芸の来場者と島との懸け橋役に励んだ。

 子どもガイドは、来場者にアート作品以外の島の魅力に触れてもらい、粟島のファンを増やそうと、市民団体「まちづくり推進隊詫間」が初めて企画した。小学生と保護者の8組が今年4月から6回の講座に参加し、粟島と隣の志々島の名所について知識を身に付けてきた。

 この日は、詫間小6年の藤田ゆめかさん(11)や推進隊メンバーらが観光客4人にお手製の名刺を配り案内を開始。「日々の笑学校(しょうがっこう)」(旧粟島中)では、島ゆかりの地をモチーフに制作された張り子の前で、オリジナルの紙芝居を読み上げ、近くの梵音寺にあるタブの木に「農作物が豊かに実るように」との願いが込められ、それがかなったという伝承を伝えた。

 また、「漂流郵便局」では中田勝久局長との記念撮影を案内。旧国立粟島海員学校(1987年廃校)に着くと、「多くの島民がこの学校を卒業した後、世界各地の海へ渡った」と説明した。

 藤田さんは「緊張したけれど、分かりやすく伝えようと心掛けた。次のガイドでは、訪れる場所以外の情報も説明できるようにしたい」と話した。家族3人で案内を受けた綾川町の有馬みずえさん(57)は「世界と通じていたことなど、粟島を深く知ることができた。かわいいガイドのおかげで良い思い出になりました」と喜んでいた。

 ガイドは23日、30日、11月6日にも行われ、各日午前10時からと午後1時からの二つのコースがある。申し込み、問い合わせは推進隊詫間〈0875(83)3639〉。