土庄町の町立中央公民館では、現代的な要素を取り入れたパフォーマンスを国内外で繰り広げている和太鼓集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」のライブが開かれた。瀬戸内国際芸術祭秋会期のオープニングを彩るイベントとして実施。昼夜2回の公演に小豆島内外から計約1100人が詰め掛け、ダイナミックで華やかなステージに酔いしれた。

 TAOは大分県の久住高原を拠点に共同生活をしながら稽古に励む傍ら、年間300回以上の公演を重ね、エンターテインメント性の高い舞台芸術を創作しているとして評価されている。

 ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが手掛ける斬新な衣装も注目の的。今回の瀬戸芸でコシノさんが土庄港で作品を披露していることから、ライブの開催が決まった。

 この日の公演は「浮世夢幻打楽~四の絵巻~」と銘打ち、男女17人が出演。鍛え上げられた肉体に近未来的な衣装をまとい、汗をほとばしらせながら迫力満点のステージを披露した。

 メンバーは舞台狭しと駆け回り、時に激しく、時に穏やかに、腹の底に響き渡るような太鼓のリズムを奏でた。コミカルな動きで笑いを誘ったかと思えば、息もつかせぬ速さで一糸乱れぬバチさばきを見せ、客席からはため息が漏れた。

 カーテンコールでは、メンバーが「初めて小豆島に来たが、島独特の温かさを感じた。最高です。また来たい」と語り掛け、割れんばかりの拍手が起きた。アンコールに応えて全ての演奏を終えると、スタンディングオベーションで熱演をたたえる観客の姿もあった。