瀬戸内海の島々などを舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」(同実行委主催)の最終章を飾る秋会期が8日、開幕した。春、夏会期の会場から新たに本島(丸亀市)、高見島(多度津町)、粟島(三豊市)、伊吹島(観音寺市)の中西讃4島が加わり、11の島と高松港周辺などで新作30点を含む186作品を公開。初日から大勢の瀬戸芸ファンや外国人観光客らが訪れ、思い思いに芸術の秋の一日を満喫した。会期は11月6日まで。

 初日は、中西讃の4島でオープニングセレモニーを実施。参加アーティストや島民、ボランティア、実行委のメンバーらが幕開けを祝った。総合ディレクターの北川フラムさんは全ての式典に出席し、作品を解説。伊吹島では、伊吹小中学校の子どもたちが合唱を披露するなど4島それぞれでアトラクションがあり、開幕ムードを盛り上げた。

 本島の新作で元漁師のアレクサンドル・ポノマリョフさん(ロシア)の「水の下の空」は、前日夜に完成したばかり。空と海の間で命を懸けて仕事をする漁師の生活を、3隻の船や張り巡らした漁網で表現し、神秘的な作風がひときわ異彩を放っていた。

 泊海水浴場(本島)には、春会期に坂出市の沙弥島に展示された五十嵐靖晃さん(千葉県)の「そらあみ〈島巡り〉」が、丸亀市の五つの島の島民らの協力でビッグサイズになって再登場。塩飽諸島の一体感を象徴する色鮮やかな作品が注目を集めていた。

 今回の瀬戸芸は、「アジア」「食」「地域文化」を重点テーマに春、夏、秋の3会期に分けて開催。秋会期も演劇やワークショップなどさまざまなイベントを各会場で繰り広げる。