10月8日から始まる「瀬戸内国際芸術祭2016」秋会期の会場となる観音寺市沖の伊吹島で25日、島民と参加作家によるワークショップがあり、島民一人一人が代々受け継ぐ屋号や所有する船の名前を表札に書き込んだ。仕上がった表札は、島の高台の旧保育所跡で制作中の作品に取り付けられる。

 ワークショップは、かつて多くの人が集まったという高台に、人の気配を感じさせ、世界とつながるパラボラアンテナ風の作品を制作しているフィリピンの作家アルフレド・アキリザンさん(54)とイザベル・アキリザンさん(50)夫妻に協力しようと、島民でつくる伊吹島実行委員会(真鍋信隆会長)が企画した。

 旧伊吹小学校跡に設けられた会場には、屋号用の100枚と船名用の60枚の計160枚の真っ白な表札が用意され、訪れた島民が次々と記入。イザベルさんから作品に込めた思いを聞きながら、表面に漢字で、裏面にローマ字で読み方を表記し、和やかな時間を過ごした。

 この日は来島者を気持ちよく出迎えようと、同実行委の呼び掛けで島民200人余りが参加し、島内の一斉清掃を実施。午前7時から正午ごろまで、草刈りなどを入念に行った。芸術祭のボランティアサポーター「こえび隊」のメンバーも駆け付けた。