「瀬戸内国際芸術祭2016」秋会期の会場となる観音寺市沖の伊吹島で、建築家集団「みかんぐみ」と明治大の学生・留学生らが手掛ける作品「いりこ庵」の制作が8月に入り、本格化した。4日にはメンバーと島の子どもの交流会が伊吹小中学校であり、子どもたちは作品のコンセプトや留学生の国の話を聞き、完成後のいりこ庵や異国への思いを膨らませた。

 伊吹島で滞在制作を繰り広げるのは、みかんぐみのメンバーの一人で明治大特任教授のマニュエル・タルディッツさん(56)と指導を受ける日本や中国、タイなどの出身学生ら9人。2日に島入りし、約3週間かけて作品を仕上げる。

 いりこ庵は、来島者や島民が気軽に集まれる「和みのスペース」として約1年前から構想。島の家屋で使われていた瓦やかつてイリコ作りで使用していた木製せいろなど、島の素材を使って整備する。

 この日はマニュエルさんとメンバーが作品のコンセプトを説明。「島民や来島者のコミュニケーションの場として意味のあるもの、残るものを作りたい」などと話し、子どもたちの想像力をかき立てた。留学生による自国紹介の後、子どもたちは英語で自己紹介したり、一人一人と握手したりして触れ合った。

 伊吹小6年の真鍋麿佐さん(11)は「どんな建物ができるか楽しみ。3年前にもみかんぐみの作品作りに参加したので、今回もみんなで話し合って協力したい」と抱負。カリブ海の島国、トリニダード・トバゴ出身で伊吹島に初めて来たキンベリン・バッカスさん(29)は「この島は穏やか。島の人にとっても観光客にとっても、また行きたいと思ってもらえる場所にしたい」と意気込んでいた。