「瀬戸内国際芸術祭2016」の作品が展示されている香川県土庄町大部地区で21日夕、出展作家と地元の住民が触れ合う「大部国際交流会」が開かれた。住民ら約200人が集まり、台湾やスリランカのアーティストが繰り広げるパフォーマンスを楽しむなどして交流の輪を広げた。

 同地区の砂浜には18日に始まった夏会期の目玉として、196体の子どもの像で構成する台湾の林舜龍(リンシュンロン)さんの作品「国境を越えて・潮」が設置されている。パフォーマンスはこの作品とコラボレーションするように、立ち並ぶ像の間で行われた。

 台湾の伝統文化を紹介する林さんの企画「国境を越えて・山林漂流」では、白い衣装を身にまとった女性2人組のダンス、先住民族タイヤル族の歌手らの伝統民謡を披露。スリランカのダンスカンパニー「ナタンダ・ダンス・シアター」のメンバーは、癒やしや平和への祈りといったメッセージを込めて踊った。

 次第に暮れていく中、地元住民らは磯の香りを感じながら、なじみ深い海岸に漂う異国情緒たっぷりの雰囲気を満喫。作品のそばの広場では、林さんらを交えて一緒に盆踊りで盛り上がる場面もあった。

 林さんは、像が波などに洗われ次第に姿を消していく今回の作品について「大部の皆さんの協力がなければ完成できなかった。皆さんの愛を乗せて、波と共に旅立つことになると思う」と感謝を口にした。