開催中の「瀬戸内国際芸術祭2016」夏会期の新しい出展作品で、オランダの建築家ジョン・クルメリングさんが香川県高松市の屋島山上に制作した展望台「hi 8 way」の説明会が20日、現地で開かれた。クルメリングさんは無限大の記号「∞」をイメージした作品の見どころを紹介し、「おもちゃのように楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 獅子の霊巌展望台の東側広場に設置された作品は、二つのらせん階段を備えた展望台で、高さは約4メートル。無限大の記号を「8の字」で表すなどして、いろいろな角度から立体的に無限を表現した。上り下りの動きも自然に繰り返せるように工夫している。

 現地を訪れたクルメリングさんは作品の意図を「無限には雲のような広がりがある。美しさが伝わるようシンプルでピュアなものにした」と説明。「瀬戸内海や島々とのハーモニーを意識して、最上部の手すりの角度にもこだわった。魅力的な景色が楽しめるはず」と自信を見せた。

 安全性の観点から現時点では作品に上ることはできない。市は8月上旬をめどに補強し、限定的に上れるよう検討する。

 クルメリングさんは瀬戸芸で、同市庵治町のあじ竜王山公園に設置している作品「Watch Tower」も手掛けた。屋島山上には、クルメリングさんの作品のほか、長谷川仁さんの「猪おどし」が展示されている。