丸亀市沖の本島で開催される「瀬戸内国際芸術祭2016」の秋会期に向けて、作品を制作しているアーティストの真壁陸二さん(44)が13日、本島中学校(大北徹校長)を訪れ、「アートってなぁに?」をテーマにワークショップを行った。全校生徒10人が思い思いに木の絵を描き、それをつなぎ合わせて一つの作品に仕上げた。

 真壁さんは、幕末に米国に渡った「咸臨丸」に乗船した塩飽水夫の生家(現在は空き家)を舞台に5月末から壁画を制作中。板材に木、鳥、山などの自然をモチーフにした色鮮やかな絵を描き、屋内外の壁に貼り合わせている。

 真壁さんは「咸臨とは、船の上で身分の差をなくすこと。世界にはいろいろな価値観や文化、宗教などがあり、その違いから紛争やテロが起こる。互いに認め合えば、平和な世界が実現できる」と自身のアートの原点を説明。今回のワークショップに取り入れた。

 この日は、生徒が1色の絵の具で1本の木を描き、15分間でできるだけ多くの木を表現することに挑戦。頭をひねりながらイメージを膨らませ、赤や紫色などでさまざまな木を描いた。

 真壁さんは「多様なものの見方を理解し、つなぎ合わせることで大きな世界を知ることができる」として、一枚一枚を縦に真っ二つに切り、最後に組み合わせて作品を完成させた。

 ワークショップは本島小学校の児童も体験した。作品は18日にオープン予定の瀬戸芸「本島案内所」に展示される。